酸化カルシウム
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酸化カルシウム(さんかカルシウム、Calcium oxide、quick lime)は化学式 CaO で表される化合物。慣用名として、 生石灰(せいせっかい[5][6])とも呼ばれる。生石灰は「しょうせっかい」とも読めるため、消石灰と区別するため「きせっかい[7]」と呼称される場合がある。腐蝕性(英語版)のあるアルカリで、室温では結晶である。石灰という語はカルシウムを含む無機化合物の総称であり、石灰岩のようにケイ素やマグネシウム、鉄、アルミニウムなどよりカルシウムの炭酸塩や酸化物、水酸化物が多く含まれている岩石も指す。対照的に、生石灰は純粋な化合物のみを指す。
概要 酸化カルシウム, 識別情報 ...
酸化カルシウム | |
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Calcium oxide | |
別称 Quicklime, burnt lime, unslaked lime | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1305-78-8 |
PubChem | 14778 |
ChemSpider | 14095 |
UNII | C7X2M0VVNH |
E番号 | E529 (pH調整剤、固化防止剤) |
国連/北米番号 | 1910 |
RTECS番号 | EW3100000 |
ATC分類 | QP53AX18 |
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特性 | |
化学式 | CaO |
モル質量 | 56.0774 g/mol |
精密質量 | 55.957506 |
外観 | 白から青白、もしくは黄色か茶色の粉 |
匂い | なし |
密度 | 3.34 g/cm3[1] |
融点 |
2613 °C, 2886 K, 4735 °F[1] |
沸点 | |
水への溶解度 | 1.19 g/L (25 °C), 0.57 g/L (100 °C)、発熱反応[3] |
酸への溶解度 | 溶(グリコールや砂糖水にも同様) |
メタノールへの溶解度 | 不溶(ジエチルエーテルやN-オクタノール) |
酸解離定数 pKa | 12.8 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−635 kJ·mol−1[4] |
標準モルエントロピー S |
40 J·mol−1·K−1[4] |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | hazard.com |
EU Index | 記載なし |
NFPA 704 | |
引火点 | 燃焼性なし |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | |
その他の陽イオン | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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生石灰は比較的安価で、酸化カルシウム(塩基無水物(英語版))とその誘導体である水酸化カルシウムは重要な汎用化学物質(英語版)である。