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鉄棒(てつぼう)は、遊具の一種。または、それを使った遊びの名称。
一般には屋外の地面あるいは体育館の床面に支柱が埋め込まれ、支柱の間に金属製の棒が渡してあり、これを使って体を上下方向に回転させるなどする。ブル式・折り畳み式もある。
全身の平衡感覚・逆さ感覚や遠心力・速度に対応した全身のバランスを養い、懸垂力や各器官の連動を図ることが可能である。幼児期は鉄棒の上で脱力する通称「ふとん」や、鉄棒の上で全身を伸ばして静止する通称「つばめ」、手足で鉄棒にしがみついてぶら下がる通称「豚の丸焼き」などの簡単な遊びから導入していき、小学生から回転運動に慣れていく。全身運動の統合が可能になった小学校中学年あたりの習得が著しいが、体の成長に体力が追いつかない高学年で伸び悩み、体力増進が著しい中学生あたりから再び成長していく傾向にあるといわれる。
逆上がりや足掛け上がりなどの難易度が高く人気がある種目には、数々の補助器具が開発されているほか、児童同志の補助法が生み出され、自主的に遊びながら身に着けていくことが多い。
反面、握力や懸垂力が弱い児童は、落下や激突などの事故を起こすことがある。回転中や飛び降りの途中にうっかり近づいて衝突するケースもあり、安全面に配慮する必要もある。手やひかがみに血豆ができやすく、それを苦痛と感じて鉄棒を嫌がる児童もいる。
学校や公園に設置してある鉄棒は専門施設よりも安全性が担保できないものである。よって鉄棒で遊ぶ運動をするなどの際には顧問や保護者の監視・補助が常時必要となる。
2016年10月、大阪工業大学体操部所属の3回生男子学生が練習中に鉄棒から落下し病院に搬送、首から下がほぼ麻痺状態の車椅子生活となる[1]。
2016年11月、福井県立若狭高等学校での体育授業で「後方両膝掛け回転」を練習していた男子生徒が落下して頚椎損傷を負い首から下が麻痺、身体障害等級1級。2019年12月27日、元生徒の被害男性と両親が落下防止策や事故後の処置など適切な指導監督を怠ったためだとして、県に約1億4千万円の損害賠償を求めて福井地方裁判所に提訴[2]。
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