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間接射撃(かんせつしゃげき)は、目標が直接見えない状態で攻撃する射撃法である。火砲を扱う現代の砲兵には必須であり、歩兵でも迫撃砲の操作要員にとっては必要な技能である。
火砲の発達と射程距離の増加にともない、敵から直接視認できる場所に味方陣地を構築することは回避されるようになった。また火砲の有効射程が10kmあったとしても通常は5km以上先は地平線に隠れて見えない。さらに地形によっては数km先でも丘や山の影に隠れて見えないことも多い。
じかに見えない位置にいる敵を砲撃する手段が、間接射撃である。間接射撃は、大規模地上戦であったボーア戦争においてイギリス陸軍が効果的に行い戦果を挙げ、第一次世界大戦以降は火砲自体の進化や戦闘教義・戦術の発達と合わせ標準的となった。
間接射撃は、以下の3チームが協力して行う
目標を直接見ているのは観測班のみで、射撃指揮所と放列には敵が見えていない。そのため、撃たれる敵の側としては自分を攻撃している相手が全く見えない状態となる。このように、敵を直接見ないで照準する方法を間接照準と呼ぶ。
敵座標データの把握には現地の歩兵や特殊部隊の前線観測班のほか、対砲兵レーダー、偵察機や観測機、ドローン、スパイ、人工衛星なども動員される。
照準の基本は、砲の仰角と左右角度を調節することであるが、そのために何種類もの計測器と計算機を使う。
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