静電発電機
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静電発電機もしくは起電機(英: electrostatic generator、electrostatic machine)とは発電機の一種で、静電気もしくは高電圧・低電流の電気を生成するものである。
![透明なプラスチック性の円柱の上に大きな金属球が載せられている。円柱の中には輪になったゴムベルトが見える。金属の支柱の先に付けられた小さめの金属球が大きな金属球の傍らに置かれている。二つの柱が取り付けられている基板には、ゴムベルトを駆動するための小型モーターも設置されている。](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/82/Van_de_graaff_generator_sm.jpg/220px-Van_de_graaff_generator_sm.jpg)
静電気の存在は文明の黎明期から知られていたが、その性質を説明する理論は数千年にわたって確立されず、磁気との区別もあいまいであり、好奇心をそそる奇妙な現象でしかなかった。17世紀末までに自然科学の研究者は、摩擦によって静電気を作る実用的な方法を発見した。18世紀になると機械的な静電発電機が作製され始め、電気学という新しい学問の研究に不可欠な実験器具になった。
静電発電機は人力などの動力を利用して力学的な仕事を電気エネルギーに変換する装置である。電気的な力で誘起した電荷を、金属板・円筒・ベルトなどに載せて高電位電極まで運ぶ仕事により、二つの導体に逆符号の静電電荷を蓄積していく。電荷を発生する方法には摩擦帯電および静電誘導の2種類がある。