1967年イギリスグランプリ - Wikiwand
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1967年イギリスグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イギリス 1967年イギリスグランプリ
レース詳細
1967年F1世界選手権全11戦の第6戦
シルバーストン・サーキット (1952-1974)
日程 1967年7月15日
正式名称 XX RAC British Grand Prix
開催地 シルバーストン・サーキット
イギリス
イングランドノーサンプトンシャー州 シルバーストン
コース 恒久的レース施設
コース長 4.711 km (2.927 mi)
レース距離 80周 376.880 km (234.160 mi)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー ロータス-フォード
タイム 1:25.3
ファステストラップ
ドライバー
デニス・ハルム
ブラバム-レプコ
タイム 1:27.0 (3[1]周目)
決勝順位
優勝 ロータス-フォード
2位 ブラバム-レプコ
3位 フェラーリ

1967年イギリスグランプリ (1967 British Grand Prix) は、1967年のF1世界選手権第6戦として、1967年7月15日シルバーストン・サーキットで開催された。

レースは80周で行われ、ロータスジム・クラークポール・トゥ・ウィンで優勝、ブラバムデニス・ハルムが2位、フェラーリクリス・エイモンが3位となった。

レース概要

前戦フランスGPで1-2体制を築いたが、2台ともトランスミッションの問題によりリタイアに終わったロータスは問題の解決に努め、2週間後の本レースに間に合うように改良を行った。エースのジム・クラークは前戦フランスGPの時点でわずか10点と出遅れ、彼はジャック・ブラバム(16点)、ペドロ・ロドリゲス(12点)、クリス・エイモン(11点)を下回り、ランキング首位のデニス・ハルムは22点を獲得していた。この年の有効ポイントはシーズンを2つに分け、前半6戦のうちベスト5戦と後半5戦のうちベスト4戦の合計で争われた。フォード・コスワース・DFVエンジンを搭載したロータス・49は明らかに最速のマシンであり、ロータスには優勝への期待がかかった[2]ホンダベルギーGPで壊れたエンジンの代替が東京から届き[3]、同時に点火プラグ日本特殊陶業(NGK)からチャンピオンに変更した[4]

クラークとグラハム・ヒルのロータス勢は予選で再び1-2番手となり、4-3-4グリッドのフロントローの残りを占めたブラバム勢より約1秒速かった。ブラバムはハルムよりわずかに速く3番手となった。ヒルは練習走行の終わりにサスペンションの問題が発生し、マシンを大きく損傷してしまったので、全てが順調とは言えなかった。2列目はダン・ガーニーイーグル)、エイモン(フェラーリ)、ジョン・サーティース(ホンダ)、3列目はクーパーヨッヘン・リントとロドリゲス、ブルース・マクラーレン(前戦に引き続きイーグルの2台目を借用[5])、マイク・スペンス英語版BRM)が占めた[2]。東京から送られてきたホンダの新しいエンジンは水漏れやオイル漏れがひどく、やむを得ず前線基地のイギリスで組み直されたエンジンに、吸気弁が開いている時だけ噴射される定時方式の燃料噴射装置を強引に取り付けざるを得なかった[6]

ヒルのマシンは徹夜で修理された。スタートでクラークはヒルをリードし、ブラバムは2周目にヒルを抜いて2位に浮上するが、クラークから引き離されていく。スタートで出遅れたハルムだったが、9周目に4位まで順位を戻す。ヒルはブラバムを抜き、ロータスの1-2体制が築かれた。新車49に慣れていたヒルは29周目にクラークからリードを奪ったが、55周目にリアサスペンションのトラブルで減速し、修理のためにピットインして再びコースに復帰したが、10周後にエンジンが壊れてリタイアした。しかし、ロータスの準備スキルに疑いようはなく、クラークは2位のハルムに13秒の差を付けて優勝した[2]。エイモンはブラバムのすぐ後方の位置を保ち続け、残り5周でブラバムを抜いて3位表彰台を獲得した[7]。サーティースは6位で開幕戦南アフリカGP以来の入賞を果たした[3]

地元出身のデビッド・ホッブズ英語版バーナード・ホワイト・レーシング英語版のBRMでF1デビューを果たし[8]、同じく地元出身で、F2のスタードライバーであったアラン・リース英語版[注 1]がクーパーの3台目を走らせた[注 2][8][2]

エントリーリスト

チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー エンジン タイヤ
ブラバム・レーシング・オーガニゼーション
1
ジャック・ブラバム
ブラバム BT24 レプコ 740 3.0L V8 G
2
デニス・ハルム
オーウェン・レーシング・オーガニゼーション
3
ジャッキー・スチュワート
BRM P83 BRM P75 3.0L H16 G
4
マイク・スペンス
チーム・ロータス
5
ジム・クラーク
ロータス 49 フォードコスワース DFV 3.0L V8 F
6
グラハム・ヒル
ホンダ・レーシング
7
ジョン・サーティース
ホンダ RA273 ホンダ RA273E 3.0L V12 F
スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC
8
クリス・エイモン
フェラーリ 312/67 フェラーリ 242 3.0L V12 F
アングロ・アメリカン・レーサーズ
9
ダン・ガーニー
イーグル T1G ウェスレイク 58 3.0L V12 G
10
ブルース・マクラーレン
クーパー・カー・カンパニー
11
ヨッヘン・リント
クーパー T86 マセラティ 10/F1 3.0L V12 F
12
ペドロ・ロドリゲス
T81 マセラティ 9/F1 3.0L V12
14
アラン・リース
レグ・パーネル・レーシング
15
クリス・アーウィン
BRM P261 BRM P56 2.0L V8 F
16
ピアス・カレッジ
ロブ・ウォーカー/ジャック・ダーラッシャー・レーシングチーム
17
ジョー・シフェール
クーパー T81 マセラティ 9/F1 3.0L V12 F
ギ・リジェ
18
ギ・リジェ
ブラバム BT20 レプコ 620 3.0L V8 F
DWレーシング・エンタープライゼス
19
ボブ・アンダーソン
ブラバム BT11 クライマックス FPF 2.8L L4 F
バーナード・ホワイト・レーシング
20
デビッド・ホッブズ
BRM P261 BRM P60 2.1L V8 G
シャルル・ホーゲル・レーシング
22
シルビオ・モーザー
クーパー T77 ATS 2.7L V8 D
ヨアキム・ボニエ・レーシングチーム
23
ヨアキム・ボニエ
クーパー T81 マセラティ 9/F1 3.0L V12 F
ソース:[9]

結果

予選

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム グリッド
1 5
ジム・クラーク
ロータス-フォード 1:25.3 - 1
2 6
グラハム・ヒル
ロータス-フォード 1:26.0 +0.7 2
3 1
ジャック・ブラバム
ブラバム-レプコ 1:26.2 +0.9 3
4 2
デニス・ハルム
ブラバム-レプコ 1:26.3 +1.0 4
5 9
ダン・ガーニー
イーグル-ウェスレイク 1:26.4 +1.1 5
6 8
クリス・エイモン
フェラーリ 1:26.9 +1.6 6
7 7
ジョン・サーティース
ホンダ 1:27.2 +1.9 7
8 11
ヨッヘン・リント
クーパー-マセラティ 1:27.4 +2.1 8
9 12
ペドロ・ロドリゲス
クーパー-マセラティ 1:27.9 +2.6 9
10 10
ブルース・マクラーレン
イーグル-ウェスレイク 1:28.1 +2.8 10
11 4
マイク・スペンス
BRM 1:28.3 +3.0 11
12 3
ジャッキー・スチュワート
BRM 1:28.7 +3.4 12
13 15
クリス・アーウィン
BRM 1:29.6 +4.3 13
14 20
デビッド・ホッブズ
BRM 1:30.1 +4.8 14
15 14
アラン・リース
クーパー-マセラティ 1:30.3 +5.0 15
16 16
ピアス・カレッジ
BRM 1:30.4 +5.1 16
17 19
ボブ・アンダーソン
ブラバム-クライマックス 1:30.7 +5.4 17
18 17
ジョー・シフェール
クーパー-マセラティ 1:31.0 +5.7 18
19 23
ヨアキム・ボニエ
クーパー-マセラティ 1:32.0 +6.7 19
20 22
シルビオ・モーザー
クーパー-ATS 1:32.9 +7.6 20
21 18
ギ・リジェ
ブラバム-レプコ 1:34.8 +9.5 21
ソース:[10]

決勝

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 グリッド ポイント
1 5
ジム・クラーク
ロータス-フォード 80 1:59:25.6 1 9
2 2
デニス・ハルム
ブラバム-レプコ 80 +12.8 4 6
3 8
クリス・エイモン
フェラーリ 80 +16.6 6 4
4 1
ジャック・ブラバム
ブラバム-レプコ 80 +21.8 3 3
5 12
ペドロ・ロドリゲス
クーパー-マセラティ 79 +1 Lap 9 2
6 7
ジョン・サーティース
ホンダ 78 +2 Laps 7 1
7 15
クリス・アーウィン
BRM 77 +3 Laps 13
8 20
デビッド・ホッブズ
BRM 77 +3 Laps 14
9 14
アラン・リース
クーパー-マセラティ 76 +4 Laps 15
10 18
ギ・リジェ
ブラバム-レプコ 76 +4 Laps 21
Ret 19
ボブ・アンダーソン
ブラバム-クライマックス 67 エンジン 17
Ret 6
グラハム・ヒル
ロータス-フォード 64 エンジン 2
Ret 4
マイク・スペンス
BRM 44 イグニッション 11
Ret 9
ダン・ガーニー
イーグル-ウェスレイク 34 クラッチ 5
Ret 22
シルビオ・モーザー
クーパー-ATS 29 燃圧 20
Ret 11
ヨッヘン・リント
クーパー-マセラティ 26 エンジン 8
Ret 3
ジャッキー・スチュワート
BRM 20 トランスミッション 12
Ret 10
ブルース・マクラーレン
イーグル-ウェスレイク 14 エンジン 10
Ret 17
ジョー・シフェール
クーパー-マセラティ 10 エンジン 18
Ret 23
ヨアキム・ボニエ
クーパー-マセラティ 0 エンジン 19
DNS 16
ピアス・カレッジ
BRM アーウィンにマシンを譲る 16
ソース:[11]
ファステストラップ[1]
ラップリーダー[12]

第6戦終了時点のランキング

  • : トップ5のみ表示。前半6戦のうちベスト5戦及び後半5戦のうちベスト4戦がカウントされる。

脚注

[ヘルプ]

注釈

  1. ^ 後にマーチアロウズの共同創設者となる。両者ともチーム名に共同創設者の頭文字を組み合わせた。
  2. ^ リースはF1世界選手権に3戦参加しているが、F1マシンで走ったのは本レースのみである(残る2戦はドイツGPでF2マシンを走らせた)。

出典

  1. ^ a b Britain 1967 - Best laps”. STATS F1. 2019年6月12日閲覧。
  2. ^ a b c d British GP, 1967”. grandprix.com. 2019年6月15日閲覧。
  3. ^ a b (中村良夫 1998, p. 215)
  4. ^ (中村良夫 1998, p. 214)
  5. ^ (林信次 1995, p. 50-51)
  6. ^ (中村良夫 1998, p. 214-215)
  7. ^ (アラン・ヘンリー 1989, p. 229)
  8. ^ a b (林信次 1995, p. 49)
  9. ^ Britain 1967 - Race entrants”. STATS F1. 2019年6月13日閲覧。
  10. ^ Britain 1967 - Qualifications”. STATS F1. 2019年6月13日閲覧。
  11. ^ 1967 British Grand Prix”. formula1.com. 2014年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月26日閲覧。
  12. ^ Britain 1967 - Laps led”. STATS F1. 2019年6月13日閲覧。
  13. ^ a b Britain 1967 - Championship”. STATS F1. 2019年3月13日閲覧。

参照文献

  • en:1967 British Grand Prix(2019年3月13日 22:41:23(UTC))より翻訳
  • 林信次『F1全史 1966-1970 [3リッターF1の開幕/ホンダ挑戦期の終わり]』ニューズ出版、1995年。ISBN 4-938495-06-6
  • アラン・ヘンリー『チーム・フェラーリの全て』早川麻百合+島江政弘(訳)、CBS・ソニー出版、1989年12月。ISBN 4-7897-0491-2
  • 中村良夫『F-1グランプリ ホンダF-1と共に 1963-1968 (愛蔵版)』三樹書房、1998年。ISBN 4-89522-233-0

外部リンク

前戦
1967年フランスグランプリ
FIA F1世界選手権
1967年シーズン
次戦
1967年ドイツグランプリ
前回開催
1966年イギリスグランプリ
イギリスグランプリ
次回開催
1968年イギリスグランプリ
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