1967年フランスグランプリ - Wikiwand
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1967年フランスグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フランス 1967年フランスグランプリ
レース詳細
1967年F1世界選手権全11戦の第5戦
日程 1967年7月2日
正式名称 53e Grand Prix de l'ACF[1]
開催地 ブガッティ・サーキット
フランス ル・マン
コース 恒久的レース施設
コース長 4.430 km (2.753 mi)
レース距離 80周 354.40 km (220.24 mi)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー ロータス-フォード
タイム 1:36.2
ファステストラップ
ドライバー
グラハム・ヒル
ロータス-フォード
タイム 1:36.7 (7[2]周目)
決勝順位
優勝 ブラバム-レプコ
2位 ブラバム-レプコ
3位 BRM

1967年フランスグランプリ (1967 French Grand Prix) は、1967年のF1世界選手権第5戦として、1967年7月2日ブガッティ・サーキットで開催された。

1906年ル・マンで初開催されて以来、ブガッティ・サーキットで開催された唯一のフランスグランプリである。このコースは2000年以降、ロードレース世界選手権(MotoGP)のフランスグランプリが開催されている。

レース概要

フランスGPでこの年のみ開催されたブガッティ・サーキットは、ル・マン24時間レースで使用されるサルト・サーキットのスタート&フィニッシュラインを含んでいたが、新しいセクションはあまりにも曲がりくねっていて、ランスルーアンクレルモンフェランのような壮大さを持っていなかった。本レースの前週にランスで行われたF2レースでは、ほとんどのトップドライバーが参加していた[注 1]。その後、ルーアンでの別のF2レースを楽しみにしていたので、彼らはル・マンに感銘を受けなかった。観客動員数もわずか2万人であった[3]

フェラーリは5月のモナコGPロレンツォ・バンディーニが事故死したのに続き、前戦ベルギーGPマイク・パークス英語版がクラッシュし、両足を複雑骨折してドライバー生命を絶たれ、このクラッシュにショックを受けたルドビコ・スカルフィオッティ英語版が一時的にF1から引退[注 2]したため、この年抜擢された若いクリス・エイモンのみが参加した[4]ホンダは前戦ベルギーGPで大破したエンジンの代替が間に合わず、本レースを欠場した[5][注 3]ブルース・マクラーレンは自身(マクラーレン)の新車を準備できず[3]イーグルの2台目を借りて参加した[6]

スタート直後はポールポジショングラハム・ヒルがリードしたが、1周でジャック・ブラバムに抜かれた。しかし、5周目にジム・クラークがブラバムを抜いてトップに立ち、7周目にヒルがブラバムを抜き返し、ロータスは1-2体制を築いた。その後、ヒルは11周目に首位の座を取り戻すが、14周目にクラウンホイール&ピニオンが壊れてリタイアした。これで再び首位となったクラークも24周目にヒルと同じ箇所の問題でリタイアし、ブラバムがダン・ガーニークリス・エイモンデニス・ハルムを従えて首位に返り咲いた。ガーニーが41周目に燃料パイプが壊れてリタイアしたことによりブラバムの1-2体制となり、エイモンは数周後にスロットルケーブルが壊れてリタイアした[7]。これでペドロ・ロドリゲスが3位に浮上したが、燃料ラインが割れてピットインを強いられ後退した[3]。ブラバムはチームメイトのハルムに49.5秒差で前年のドイツGP以来8戦ぶりの勝利を挙げた。1周遅れでBRMジャッキー・スチュワートが3位表彰台を獲得した。

エントリーリスト

チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー エンジン タイヤ
スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC
1
ルドビコ・スカルフィオッティ 1
フェラーリ 312/67 フェラーリ 242 3.0L V12 F
2
クリス・エイモン
ブラバム・レーシング・オーガニゼーション
3
ジャック・ブラバム
ブラバム BT24 レプコ 740 3.0L V8 G
4
デニス・ハルム
ホンダ・レーシング
5
ジョン・サーティース 2
ホンダ RA273 ホンダ RA273E 3.0L V12 F
チーム・ロータス
6
ジム・クラーク
ロータス 49 フォードコスワース DFV 3.0L V8 F
7
グラハム・ヒル
アングロ・アメリカン・レーサーズ
8
ブルース・マクラーレン
イーグル T1G ウェスレイク 58 3.0L V12 G
9
ダン・ガーニー
オーウェン・レーシング・オーガニゼーション
10
ジャッキー・スチュワート
BRM P261 BRM P60 2.1L V8 G
11
マイク・スペンス
P83 BRM P75 3.0L H16
クーパー・カー・カンパニー
12
ヨッヘン・リント
クーパー T81B マセラティ 10/F1 3.0L V12 F
14
ペドロ・ロドリゲス
T81 マセラティ 9/F1 3.0L V12
レグ・パーネル・レーシング
15
クリス・アーウィン
BRM P83 BRM P75 3.0L H16 F
ギ・リジェ
16
ギ・リジェ
クーパー T81 マセラティ 9/F1 3.0L V12 F
DWレーシング・エンタープライゼス
17
ボブ・アンダーソン
ブラバム BT11 クライマックス FPF 2.8L L4 D
ロブ・ウォーカー/ジャック・ダーラッシャー・レーシングチーム
18
ジョー・シフェール
クーパー T81 マセラティ 9/F1 3.0L V12 F
ヨアキム・ボニエ・レーシングチーム
19
ヨアキム・ボニエ 3
クーパー T81 マセラティ 9/F1 3.0L V12 F
マトラ・スポール
20
ジャン=ピエール・ベルトワーズ 4
マトラ MS7 フォードコスワース FVA 1.6L L4 D
21
ジョニー・セルボ=ギャバン 4
ソース:[8]
追記
  • ^1 - スカルフィオッティはF1引退によりチームを離脱[4]
  • ^2 - ホンダはエンジンが準備できず欠場[5]
  • ^3 - マシンが準備できず[9]
  • ^4 - エントリーしたが出場せず[9]
  • ピンク地F2マシン

結果

予選

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム グリッド
1 7
グラハム・ヒル
ロータス-フォード 1:36.2 - 1
2 3
ジャック・ブラバム
ブラバム-レプコ 1:36.3 +0.1 2
3 9
ダン・ガーニー
イーグル-ウェスレイク 1:37.0 +0.8 3
4 6
ジム・クラーク
ロータス-フォード 1:37.5 +1.3 4
5 8
ブルース・マクラーレン
イーグル-ウェスレイク 1:37.6 +1.4 5
6 4
デニス・ハルム
ブラバム-レプコ 1:37.9 +1.7 6
7 2
クリス・エイモン
フェラーリ 1:38.0 +1.8 7
8 12
ヨッヘン・リント
クーパー-マセラティ 1:38.9 +2.7 8
9 15
クリス・アーウィン
BRM 1:39.4 +3.2 9
10 10
ジャッキー・スチュワート
BRM 1:39.6 +3.4 10
11 18
ジョー・シフェール
クーパー-マセラティ 1:40.1 +3.9 11
12 11
マイク・スペンス
BRM 1:40.3 +4.1 12
13 14
ペドロ・ロドリゲス
クーパー-マセラティ 1:40.5 +4.3 13
14 17
ボブ・アンダーソン
ブラバム-クライマックス 1:44.9 +8.7 14
15 16
ギ・リジェ
クーパー-マセラティ 1:45.2 +9.0 15
ソース:[10]

決勝

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 グリッド ポイント
1 3
ジャック・ブラバム
ブラバム-レプコ 80 2:13:21.3 2 9
2 4
デニス・ハルム
ブラバム-レプコ 80 +49.5 6 6
3 10
ジャッキー・スチュワート
BRM 79 +1 Lap 10 4
4 18
ジョー・シフェール
クーパー-マセラティ 77 +3 Laps 11 3
5 15
クリス・アーウィン
BRM 76 エンジン 9 2
6 14
ペドロ・ロドリゲス
クーパー-マセラティ 76 +4 Laps 13 1
NC 16
ギ・リジェ
クーパー-マセラティ 68 規定周回数不足 15
Ret 2
クリス・エイモン
フェラーリ 47 スロットル 7
Ret 9
ダン・ガーニー
イーグル-ウェスレイク 40 燃料漏れ 3
Ret 12
ヨッヘン・リント
クーパー-マセラティ 33 エンジン 8
Ret 8
ブルース・マクラーレン
イーグル-ウェスレイク 26 燃料噴射装置 5
Ret 6
ジム・クラーク
ロータス-フォード 23 ディファレンシャル 4
Ret 17
ボブ・アンダーソン
ブラバム-クライマックス 16 イグニッション 14
Ret 7
グラハム・ヒル
ロータス-フォード 13 ディファレンシャル 1
Ret 11
マイク・スペンス
BRM 9 ハーフシャフト 12
ソース:[11]
ファステストラップ[2]
ラップリーダー[12]

第5戦終了時点のランキング

  • : トップ5のみ表示。前半6戦のうちベスト5戦及び後半5戦のうちベスト4戦がカウントされる。

脚注

[ヘルプ]

注釈

  1. ^ 当時のF2は、現役F1ドライバーが数多く参戦していた。詳細はフォーミュラ2#ヨーロッパF2選手権を参照。
  2. ^ 本レースから2ヶ月後のイタリアGPでイーグルからスポット参戦してF1に復帰し、翌1968年にクーパーで本格的にF1に復帰したが、同年6月のヒルクライムの事故で亡くなった。 (林信次 1995, p. 50,71)
  3. ^ ホンダはこの年、チームの活動拠点をイギリスに移していたが、エンジン部門は引き続き東京で活動していた。

出典

  1. ^ Motor Racing Programme Covers: 1967”. The Programme Covers Project. 2017年10月20日閲覧。
  2. ^ a b France 1967 - Best laps”. STATS F1. 2019年6月11日閲覧。
  3. ^ a b c French GP, 1967”. grandprix.com. 2019年6月11日閲覧。
  4. ^ a b (林信次 1995, p. 42-43)
  5. ^ a b (中村良夫 1998, p. 214)
  6. ^ (林信次 1995, p. 50-51)
  7. ^ (アラン・ヘンリー 1989, p. 229)
  8. ^ France 1967 - Race entrants”. STATS F1. 2019年6月12日閲覧。
  9. ^ a b France 1967 - Result”. STATS F1. 2019年6月12日閲覧。
  10. ^ France 1967 - Qualifications”. STATS F1. 2019年6月12日閲覧。
  11. ^ 1967 French Grand Prix”. formula1.com. 2014年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月26日閲覧。
  12. ^ France 1967 - Laps led”. STATS F1. 2019年6月13日閲覧。
  13. ^ a b France 1967 - Championship”. STATS F1. 2019年3月15日閲覧。

参照文献

  • en:1967 French Grand Prix(2019年3月15日 11:56:40(UTC))より翻訳
  • 林信次『F1全史 1966-1970 [3リッターF1の開幕/ホンダ挑戦期の終わり]』ニューズ出版、1995年。ISBN 4-938495-06-6
  • アラン・ヘンリー『チーム・フェラーリの全て』早川麻百合+島江政弘(訳)、CBS・ソニー出版、1989年12月。ISBN 4-7897-0491-2
  • 中村良夫『F-1グランプリ ホンダF-1と共に 1963-1968 (愛蔵版)』三樹書房、1998年。ISBN 4-89522-233-0

外部リンク

前戦
1967年ベルギーグランプリ
FIA F1世界選手権
1967年シーズン
次戦
1967年イギリスグランプリ
前回開催
1966年フランスグランプリ
フランスグランプリ
次回開催
1968年フランスグランプリ
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