1970年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第2回ナショナルリーグ優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1970年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月3日に開幕した。ナショナルリーグの第2回リーグチャンピオンシップシリーズ(2nd National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から5日にかけて計3試合が開催された。その結果、シンシナティ・レッズ(西地区)がピッツバーグ・パイレーツ(東地区)を3勝0敗で下し、9年ぶり5回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
概要
1970年のナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月3日–5日 | ||||||
観客動員 | 3試合合計:11万2943人 1試合平均:03万7648人 | ||||||
殿堂表彰者 | スパーキー・アンダーソン(CIN監督) ジョニー・ベンチ(CIN捕手) トニー・ペレス(CIN内野手) ロベルト・クレメンテ(PIT外野手) ビル・マゼロスキー(PIT内野手) ウィリー・スタージェル(PIT外野手) ダグ・ハーヴェイ(審判員) | ||||||
チーム情報 | |||||||
シンシナティ・レッズ(CIN) | |||||||
シリーズ出場 | シリーズ開始2年目で初 | ||||||
GM | ボブ・ホーサム | ||||||
監督 | スパーキー・アンダーソン | ||||||
シーズン成績 | 102勝60敗・勝率.630 西地区優勝 | ||||||
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ピッツバーグ・パイレーツ(PIT) | |||||||
シリーズ出場 | シリーズ開始2年目で初 | ||||||
GM | ジョー・L・ブラウン | ||||||
監督 | ダニー・マートー | ||||||
シーズン成績 | 089勝73敗・勝率.549 東地区優勝 | ||||||
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ワールドシリーズ |
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今シリーズを皮切りにこの両球団は、1970年代の10年間で4度、リーグ優勝決定戦で対戦することとなる[1]。この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、レッズが8勝4敗と勝ち越していた[2]。また、両球団はいずれもこの年途中に、人工芝のフィールドを持つ新球場へ移転した[注 1]。そのため、今シリーズ初戦は人工芝の上で開催されたポストシーズン史上初の試合となり、シリーズそのものも全試合が人工芝の上で開催されたポストシーズン史上初のシリーズとなった[3]。レッズは3連勝でリーグ優勝決定戦を突破したが、ワールドシリーズではアメリカンリーグ王者ボルチモア・オリオールズに1勝4敗で敗れ、30年ぶり3度目の優勝を逃した。
今シリーズでは、MLB審判員の労働組合がポストシーズン出場給の増額を求め、初戦限定のストライキを決行したため、その日だけは引退した元審判員やマイナーリーグの審判員らが出場した。第2戦以降は通常の審判員が業務に戻り、労使交渉は7日に妥結した[4]。