1992年のワールドシリーズ
メジャーリーグベースボールの第89回優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1992年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第89回ワールドシリーズ(89th World Series)は、10月17日から24日にかけて計6試合が開催された。その結果、トロント・ブルージェイズ(アメリカンリーグ)がアトランタ・ブレーブス(ナショナルリーグ)を4勝2敗で下し、球団創設16年目で初の優勝を果たした。
概要
1992年のワールドシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月17日–24日 | ||||||
観客動員 | 6試合合計:31万1460人 1試合平均:05万1910人 | ||||||
MVP | パット・ボーダーズ(TOR) | ||||||
ALCS | TOR 4–2 OAK | ||||||
NLCS | ATL 4–3 PIT | ||||||
殿堂表彰者 | パット・ギリック(TOR GM) ロベルト・アロマー(TOR内野手) ジャック・モリス(TOR投手) デーブ・ウィンフィールド(TOR外野手) ジョン・シャーホルツ(ATL GM) ボビー・コックス(ATL監督) トム・グラビン(ATL投手) ジョン・スモルツ(ATL投手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
トロント・ブルージェイズ(TOR) | |||||||
シリーズ出場 | 球団創設16年目で初 | ||||||
GM | パット・ギリック | ||||||
監督 | シト・ガストン | ||||||
シーズン成績 | 96勝66敗・勝率.593 AL東地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり14万4962.16ドル[1] | ||||||
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アトランタ・ブレーブス(ATL) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続6回目 | ||||||
GM | ジョン・シャーホルツ | ||||||
監督 | ボビー・コックス | ||||||
シーズン成績 | 98勝64敗・勝率.605 NL西地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり08万4259.13ドル[1] | ||||||
全米テレビ中継 | |||||||
放送局 | CBS | ||||||
実況 | ショーン・マクドノー | ||||||
解説 | ティム・マッカーバー | ||||||
平均視聴率 | 20.2%(前年比3.8ポイント下降)[2] | ||||||
ワールドシリーズ
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カナダを本拠地とするブルージェイズの初出場初優勝により、ワールドシリーズが史上初めてアメリカ合衆国以外の国で開催され、コミッショナーズ・トロフィーがアメリカ合衆国外の球団に渡った。オンタリオ州トロントを本拠地とするチームの北米4大プロスポーツリーグ優勝は、1967年にアイスホッケー・NHLでスタンレー・カップ・ファイナルを制したトロント・メープルリーフス以来25年ぶり[3]。カナダの英語圏では今シリーズのテレビ中継をCTVが行い、第6戦では推計視聴者670万人を記録している。これは専用機器による測定が1989年に導入されて以来の歴代最多であり、2002年2月にソルトレーク冬季五輪・男子アイスホッケー決勝中継が870万人を記録するまで9年以上その座にあった[4]。また、ブルージェイズ監督のシト・ガストンはアフリカ系アメリカ人史上初のシリーズ優勝監督となった[5]。シリーズMVPには、全6試合で安打を放ち打率.450・1本塁打・3打点・OPS 1.250という成績を残したブルージェイズのパット・ボーダーズが選出された。