2000年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第31回ナショナルリーグ優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
2000年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月3日に開幕した。ナショナルリーグの第31回リーグチャンピオンシップシリーズ(31st National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、11日から16日にかけて計5試合が開催された。その結果、ニューヨーク・メッツ(東地区)がセントルイス・カージナルス(中地区)を4勝1敗で下し、14年ぶり4回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
2000年のナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
| |||||||
シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月11日–16日 | ||||||
観客動員 | 5試合合計:27万1558人 1試合平均:05万4312人 | ||||||
MVP | マイク・ハンプトン(NYM) | ||||||
NLDS | NYM 3–1 SF STL 3–0 ATL | ||||||
殿堂表彰者 | マイク・ピアッツァ(NYM捕手) トニー・ラルーサ(STL監督) | ||||||
チーム情報 | |||||||
ニューヨーク・メッツ(NYM) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続6回目 | ||||||
GM | スティーブ・フィリップス | ||||||
監督 | ボビー・バレンタイン | ||||||
シーズン成績 | 94勝68敗・勝率.580 東地区2位=ワイルドカード | ||||||
| |||||||
セントルイス・カージナルス(STL) | |||||||
シリーズ出場 | 4年ぶり5回目 | ||||||
GM | ウォルト・ジョケッティ | ||||||
監督 | トニー・ラルーサ | ||||||
シーズン成績 | 95勝67敗・勝率.586 中地区優勝 | ||||||
| |||||||
| |||||||
ワールドシリーズ |
カージナルスが地区シリーズでアトランタ・ブレーブスに勝利したため、1990年以来10年ぶりに、ブレーブスが出場しないナショナルリーグ優勝決定戦となった[1]。メッツとカージナルスがポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は9試合対戦し、メッツが6勝3敗と勝ち越していた[2]。シリーズMVPには、優勝を決めた第5戦で完封勝利を挙げるなど、2試合16.0イニングで2勝0敗・防御率0.00という成績を残したメッツのマイク・ハンプトンが選出された。しかしメッツは、ワールドシリーズではアメリカンリーグ王者ニューヨーク・ヤンキースに1勝4敗で敗れ、14年ぶり3度目の優勝を逃した。
カージナルスの敗退が決まった10月16日、同球団本拠地ミズーリ州セントルイスの近郊で軽飛行機の墜落事故があり、搭乗していた現職州知事メルヴィン・ユージーン・カーナーンが死亡した。このとき地元メディアは、翌17日に同市内ワシントン大学で開催される大統領選挙の第3回公開討論会、およびニューヨーク州ニューヨークでの今シリーズに取材陣を多く割いていたため、カーナーンの死についての対応が遅れたとされる[3]。