2011年世界陸上競技選手権大会・男子50km競歩
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2011年世界陸上競技選手権大会・男子50km競歩(2011ねんせかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい・だんし50キロメートルきょうほ)は、2011年世界陸上競技選手権大会の種目の一つ。決勝は9月3日午前8時から行なわれた。大邱広域市東区東仁洞の国債報償運動公園前をスタートして中区庁交差点まで東進して折り返し、ハニル劇場前まで西進して折り返し国債報償運動公園前に戻る発着する1周2キロの周回コースを25周して競技が実施された。スタート時の気温23度湿度は73%、ゴール時は気温27度湿度61%[1]。ロシアのセルゲイ・バクリンが3時間41分25秒の記録で優勝した。ロシアは同種目2大会連続の金メダル獲得となった。
序盤にヨアン・ディニズとネーサン・ディークスが他の選手を引き離して先頭を形成したが、ディニズは早々と警告3枚が累積し15キロすぎに失格となった[1]。先頭を歩くディークスは中間地点で後続に30秒以上の差をつけていたがハムストリングに痛みを感じて速度を落とすと、バクリンが30キロ過ぎに抜き去った[2]。この後ディークスは棄権した。バクリンは40キロ過ぎでに2分以上の差を付けてリードした。2位はジャレド・タレントが単独で歩いていたが、世界記録保持者のデニス・ニジェゴロドフが追い上げて最終周でタレントを抜き去った[3]。前大会優勝者のセルゲイ・キルジャプキンは序盤に3位集団を歩いていたが、ケガにより失速し30キロ過ぎに棄権した[2]。