新型コロナウイルス感染症 (2019年)
SARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2) によって引き起こされる人獣共通感染症 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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トップの事実と統計を挙げていただけますか 2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患?
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2019年に発生した新型コロナウイルス感染症(しんがたコロナウイルスかんせんしょう)は、COVID-19(コヴィッドナインティーン)の正式名称で呼ばれ[2]、SARSコロナウイルス2[注釈 1]がヒトに感染することによって発症する気道感染症(ウイルス性の広義の感冒の一種[3])である[4]。2020年に入ってから世界中で感染が拡大し、2022年8月までに感染者数は累計6億人を超え[5][6]、世界的流行(パンデミック)をもたらした[7]。2023年5月5日、世界保健機関(WHO)は、ワクチン普及や治療法の確立によって新規感染者数や死者数が減少していることを踏まえ、2020年1月30日に宣言した「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を終了すると発表した。緊急事態宣言に法的強制力はないが、各国に対して防疫体制の強化などを勧告するものであり、緊急事態宣言が解除されたことで各国がウイルスへの警戒度を下げた上で対策を緩和することとなる[8]。
この項目では、ウイルス感染症について説明しています。原因となるウイルスについては「SARSコロナウイルス2」を、世界的な流行については「新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)」をご覧ください。 |
- コヴィッド19
- コビッド19
2019年新型コロナウイルス感染症 | |
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2019年新型コロナウイルス感染症の症状 | |
概要 | |
症状 | 発熱・疲労・空咳・息切れなど |
原因 | SARSコロナウイルス2(サーズコロナウイルスツー) |
診断法 | PCR法、LAMP法、抗原検査 |
分類および外部参照情報 | |
無症状の感染者(無症候性キャリア含む)もいる[9]が、発症した場合の症状は様々で軽症から重症まで多岐にわたる[10]。一般的な症状には、頭痛、嗅覚や味覚の消失・鼻詰まり(鼻閉)及び鼻漏、咳、筋肉痛、咽頭痛、発熱、下痢、呼吸困難がある[11]。多くの場合、無症状または風邪様症状を伴う軽症で自然治癒するが、重症では急性呼吸窮迫症候群や敗血症・多臓器不全を伴う[4][12]。81%の患者は軽度から中等の症状(軽度の肺炎まで)であり、14%は重度の症状(呼吸困難、低酸素症、画像診断で肺の50%以上が冒される)となり、5%は致命的な症状(呼吸不全、ショック、多臓器不全)となる[13]。ウイルスに感染した人の少なくとも3分の1は、どの時点でも目立った症状はない[14][15][16][17][18]。
予後について、米国疾病予防管理センターは、COVID-19の生存者は軽症であっても、思考力や集中力を含む長期的な神経学的影響を受ける可能性があると指摘している[19]。米国シカゴの大規模医療センターの医師によると、多くのCOVID-19の生存者に脳損傷が発生し、広範囲に及ぶ認知、行動、心理的問題を引き起こす可能性があるという証拠が増えている[20][21]。後遺症が長い場合は1年以上続く感染経験者もいる。WHOが2021年10月に初めて公表した後遺症の定義は「ウイルス感染確認から3カ月以内に発症し、2カ月以上続き、他の病気では説明できない症状」としている[22](「#後遺症」で詳説)。
原因ウイルスは変異しており、感染力が強いSARSコロナウイルス2の変異株について、日本感染症学会は「別のウイルスと捉えて対応すべき」と提唱しているが[23]、従来のCOVID-19ワクチンが、特にブースターショットを受けた人々にとって、重篤な症状、入院、および死亡の可能性を大幅に減らすことを示す証拠が得られている。
感染経路は飛沫感染やエアロゾル感染などであり、予防には、ウイルスを持っている可能性がある人との狭い空間での会話を避けること[24]や衛生マスクが重要となる。オミクロン株はこれまでに出会った中で最も伝染性の高い変異株であるため、高品質でフィット感のあるKN95、KF94、およびN95マスクがこれまで以上に重要になっている[25][26]。
日本においては、2020年時点では感染症法に基づいて強制入院などの措置を取ることができる指定感染症(2類感染症相当)に指定された[27]ほか、新型インフルエンザ等対策特別措置法上も新型インフルエンザ等とみなされ、日本国政府が緊急事態宣言を発令できるようになっていたが、2023年1月27日の新型コロナウイルス感染症対策本部において感染症法上の位置付けの変更が正式に決定され、同年5月8日に2類感染症相当から季節性インフルエンザと同等の5類感染症に引き下げられた[28][29]。
2019年12月に中華人民共和国湖北省武漢市で初めて検出された新興感染症[注釈 2]で、一般に武漢市から世界各地に感染が拡大(パンデミック)したと考えられているが[31][3]、バルセロナ大学(スペイン)の発表によると2019年3月に採取した廃水から新型コロナウイルスが検出されている[32]。イタリアの国立がん研究所の研究によると2019年9月に採取した同国での肺がん検査受診者の血液中から新型コロナウイルスの抗体が検出されており、武漢市で報告される前から、世界中にウイルスが広まっていた可能性が、2020年3月時点で指摘されている[33]。