5q-症候群(ファイブ・キュー・マイナスしょうこうぐん 英名:5q-syndrome)とは骨髄異形成症候群(MDS)の一種で造血細胞の5番染色体の長椀(5q)に欠失が生じたことが原因で発症し[1]、大球性貧血を特徴とする骨髄異形成症候群(MDS)のなかでは進行のゆっくりとした[2]比較的予後の良い血液疾患である[1]。
ただし、5番染色体の長椀の一部だけでなく一本を丸々失ったもの(モノソミー5、monosomy5)や5q以外にも異常を伴ったものは一般に極めて悪性度が高いMDSであり、本稿で述べる5q-症候群とは異なる。