インフェクションコントロールドクター
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インフェクションコントロールドクター(英語: Infection Control Doctor、略称:ICD)とは、一般名詞としては感染症や感染制御、院内感染対策を専門に取り扱う医療従事者のことを指す。ICDは院内感染の実態調査(サーベイランス)、対策立案、職員の教育、アウトブレイク防止及び発生時の対応などを担う[1]。
この記事は世界的観点から説明されていない可能性があります。(2023年8月) |
日本においては、ICD制度協議会が上記の業務に就くことを想定して認定する専門資格の名称でもある。同協議会は日本語名称を制定していないため、ICD、インフェクションコントロールドクターという名称が使用されている。なお、日本感染症学会が認定している感染症専門医とは別の専門資格である。下記で述べるとおり、医師・歯科医師(ドクター)以外に博士号取得(こちらもドクター)による認定者もある。それぞれの有する免許により許される業務は異なる。例えば診察行為ができるインフェクションコントロールドクターは、医師と歯科医師だけである。
これに対応して、感染制御(感染管理)ナース(infection control nurse; ICN) もある[2]。また、ICDとICNを中心とする院内の感染対策のチームを感染症コントロールチーム (infection control team; ICT)と言う[3]。イギリスでは1988年と1995年に院内感染作業部会 (Hospital Infection Working Group)がICD, ICN, ICTの配置を勧告した[4]。