Microsoft Windows 10
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この項目では、オペレーティングシステムについて説明しています。
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Windows 10(ウィンドウズ テン)は、マイクロソフトが開発およびリリースしている、Windowsシリーズに属するWindows NT系のパーソナルコンピュータおよび8インチ以上のタブレット用のオペレーティングシステム (OS) である。バージョンやエディションによってサポート期間が異なるので注意が必要である。バージョン1507・1511のコードネームは「Threshold(スレッショルド)」、バージョン1607から1809までのコードネームは「Redstone(レッドストーン)」、バージョン1903からのコードネームは「19H1」「19H2」など[注 1]。
Windows 10 | |
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Microsoft Windows ファミリー | |
開発者 | |
Microsoft | |
ウェブサイト | https://www.microsoft.com/ja-jp/windows |
RTMリリース | 2015年7月15日 (2015-07-15)[1] |
一般リリース | 2015年7月29日 (2015-07-29)[2] |
最新の安定版 |
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最新の開発版 |
バージョン 22H2 (OS ビルド 19045.4233) - 2024年3月14日 (13日前) (2024-03-14)[4] [±] |
ソースモデル | クローズドソース |
ライセンス | マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項 |
カーネル型 | ハイブリッドカーネル |
プラットフォーム | IA-32, x64, ARM[5] |
先行品 | Windows 8.1 |
後続品 | Windows 11 |
サポート状態 | |
メインストリーム フェーズ, Home or Pro Edition released in July 2015, 2015 LTSB メインストリーム サポート終了日:2020年10月14日 (米国日時2020年10月13日・終了済み) 延長サポート終了日:2025年10月15日 (米国日時2025年10月14日)[6][7] 2016 LTSB メインストリーム サポート終了日:2021年10月13日 (米国日時2021年10月12日・終了済み) 延長サポート終了日:2026年10月14日 (米国日時2026年10月13日) 2019 LTSC メインストリーム サポート終了日:2024年1月10日 (米国日時2024年1月9日・終了済み) 延長サポート終了日:2029年1月10日 (米国日時2029年1月9日) 2021 LTSC メインストリーム サポート終了日:2027年1月12日 (米国日時2027年1月11日) 延長サポート終了日:2032年1月13日 (米国日時2032年1月12日) |
2014年9月30日(現地時間)にプレス向けイベントにて発表された[8]。製品名はWindows Vista以後、7・8 (8.1) とナンバリングされてきたが、9を飛び越すかたちで "10" となった。これについてマイクロソフトは「新世代のWindows、そしてあらゆるデバイスで包括的に動作する幅広いプラットフォームであるといったことを表わしている」と説明している[9]。また、カーネルもWindows Vista (6.0) 以来の刷新が行われ、内部バージョン番号は6.xから10.0となり、ナンバリング製品としてはWindows 3.1以来のナンバリングと一致する形となった[注 2]。基底となるソフトウェアが高効率化したため、OS全体として以前のバージョンから更に高効率化した。
以前のバージョンのWindowsと異なり、Windows 10では "Windows as a Service (WaaS)"(サービスとしての Windows)という新たなコンセプトが導入された[10]。 Windows 10ではローリングリリースモデルを新たに採用しており[11]、今後は機能改善や新機能の追加といったOSのアップデートが3月と9月の頻度でWindows Updateを通じて無償で行われる[12]。Windows 10が継続して更新されていくため、従前のようなOSのメジャーアップデートはなくなることになる。これについて、マイクロソフトのデベロッパー エバンジェリストのジェリー・ニクソンは「Windows 10はWindowsの最後のバージョン」であると述べた[11]。日本マイクロソフトのテクニカル エバンジェリストの荒井省三は「Windows 10 は、Windows as a Service によって、最新の機能と最新のセキュリティを提供することで、決して古くならない新しい Windows へと生まれ変わる」としている[13]。
のちに発言が撤回され、2021年6月24日(日本時間6月25日)に次期OSとなるWindows 11が発表された[14]。マイクロソフトは、2025年10月14日(日本時間10月15日)までは少なくとも1つのWindows 10 半期チャネルを引き続きサポートするとしており、Windows 10 Home、および個人向けのWindows 10 Pro(個人向けのPro for Workstations含む)のサポートライフサイクルは2025年10月14日(日本時間10月15日)で終了するとしている[15]。
2015年7月29日(日本時間7月30日)にWindows 7 SP1、および8.1 Updateユーザー限定の無償アップグレードプログラムを含む一般への提供が開始され[16][17]、同年8月1日にはボリュームライセンス契約で利用可能なEnterpriseとEducationおよびDSP (Delivery Service Partner) 版が[18]、そして同年9月4日には新規インストールが可能なリテール版が発売された。
2016年7月28日(日本時間7月29日)をもって、予告されていた通りWindows 7 SP1/8.1 Updateからの1年間限定の無償アップグレードプログラムの提供を終了したが、それ以降もこれまで通り無償アップグレードが提供されていた[19]。その後も2023年8月現在の時点においても引き続きWindows 7/8/8.1のプロダクトキーが利用可能[20][21]となっていたが、同年9月20日(日本時間9月21日)を以ってマイクロソフトが公式にサーバーからWindows 7、および8/8.1の無償アップグレードパスを削除したため、名実共に無償アップグレードの提供が完全に終了した[22]形となった。今後、Windows 7および8/8.1からWindows 10へのアップグレードは有償でWindows 10、またはWindows 11の各種ライセンスキーをマイクロソフトからオンラインで入手するか、ユーザーが現在、既に入手済みのリテールパッケージ、およびDSP版のWindows 10、またはWindows 11の各種ライセンスキーを利用してアップグレードを実施することとなる。
ユーザーインターフェイス
デスクトップとModern UIを両方搭載したWindows 8.1から方針を変更し、デスクトップに再び統合された。そのため、デスクトップのUIが変更され、Windows 8.1に搭載されているModern UIとはやや異なったデザインとなっている。デフォルトでは黒(1903以降は白)を基調としたデザインとなっており、タスク バー、スタート メニュー、アクション センターは若干透明なデザインになっているが、設定で無効にすることができる。
デフォルトの壁紙はCGを一切使わず、光と煙を使って撮影されたものとなっており、YouTubeのマイクロソフト公式チャンネルではその製作過程が公開されている[23]。
- ディスプレイ
- バージョン1703では夜間モード(ブルーライト低減モード)が新設され、該当する時間帯とその時間帯での色温度を設定できるようになった。
- スタートメニュー
- Windows 95からWindows 7まで搭載され、Windows 8で「スタート画面」に置き換えられる形で削除されたスタート メニューが再び搭載されることとなった[24]。ただし、Windows 7以前のスタート メニューと、Windows 8/8.1のスタート画面の要素であるライブ タイルが統合された形になっている[25]。また、Windows 8/8.1のように全画面表示で動作するスタート画面とは設定アプリにて切り替え可能であり、Continuum(タブレット モード)動作中では常に全画面表示となる。
- LTSB ではほとんどの標準アプリが搭載されていないため、デフォルトのスタート メニューにはタイルが2つしかない[26]。
- バージョン1703ではアプリの一覧を非表示にできるようになった。
- 検索ボックス
- タスク バーのスタートボタンの右側に、大きな検索ボックスが設けられた。ここから、PC や OneDrive 内のファイルやアプリ、設定を検索したり、BingでWeb検索ができる。この検索ボックスは次に説明するCortanaと統合されており、Cortanaが有効になっていればここから呼び出すことができる。また、逆にCortanaの音声認識結果や応答内容が表示される場合もある。なお、検索ボックスは設定でアイコンのみを表示させたり、表示させないようにすることができる。また、LTSBではWeb検索はサポートされない。
- Cortana
- 音声認識アシスタント機能。Windows Phone 8.1に先行して搭載されていた。当初は日本語に対応していなかったが、バージョン1511で正式に日本語に対応した。アプリの起動、リマインダーの設定、ウェブ検索、雑談などができる。
- Pro EducationやLTSBには搭載されない。ただし、Web検索以外の制限付きの検索機能は利用可能[27]。
- バージョン1703では開梱時初期設定 (OOBE[注 3]) にも専用のCortanaが用意されており、音声ガイドや一部音声認識に対応している。また、シャットダウンや再起動も音声で指示できる機能が追加されたが、こちらは日本語には対応していない。
- Windows 10の公式サイトにはCortanaについて「利用できる機能が国や地域、デバイスによって異なる場合があります。」との注意書きがあり、個々のアナウンスには明記されない場合もあることに注意する必要がある。
- PCと予定表や着信履歴などを共有できるiOS・Android向け単体版Cortanaも存在するが、Android版は日本語環境には対応していない(詳細はCortanaを参照)。
- 新しいアプリケーション アイコン
- Windows 8/8.1では、一部のアイコンを除いてWindows Vista/7のものが使われ続けていたが、Windows 10ではかなりの主要なアイコンが刷新された。「ごみ箱」アイコンはWindows 95/98のような四角い容器に変更された。社内では1,000を超えるアイコンの再デザインを行ったとしている[28]。ただし、いきなりすべてのアイコンが変わったわけではなく、アイコンの変更は大型アップデートにて順次行われている。
- ウィンドウ スタイル
- 上端以外のウィンドウ枠が1ピクセルに細くなり、タイトル バーの色が白くなったほか、タイトルの配置がWindows 7までと同様の左揃えに戻り、文字のポイントは縮小された。また、3つのキャプション ボタンのサイズが縦幅はタイトル バーいっぱいまで調整され、横幅は「最大化」ボタン(および「元に戻す (縮小)」ボタン)、「最小化」ボタンが「閉じる」ボタンと同じサイズまで拡大された。
- バージョン1511では、Windows 10のリリース時には無くなっていたタイトル バーなどにアクセント カラーを付ける機能が復活し、バージョン1607では適用範囲をタイトル バーのみ、もしくはタスクバーなどのみに設定できるようにもなった。
- システム フォント
- 日本語環境でのシステム フォントがWindows 7から追加され、8で全面採用された "Meiryo UI" から、新しく追加された "Yu Gothic UI" に変更されている(Windows Phone 8.1には先行して搭載されていた)。
- "Yu Gothic UI" の欧文グリフには"Segoe UI" が採用されており、日本語版においても英語などの欧米言語版と同じ欧文グリフとなった[注 4]。
- 通知領域
- 通知領域の時計、音量設定、ネットワーク接続画面が新しくなった。タブレットなどタッチ操作にも適したUIを採用しているため、従来より時計や音量設定の文字やボタンが大きめになっている。時計は文字盤タイプではなく、数字だけのデジタルタイプに変更された。
- Aero Glass
- Windows 8/8.1では廃止されていたAero Glassが、コミュニティの強い要望によって一部のみ復活した。スタート、アクション センター、ボリューム コントロール、カレンダー、ライブ サムネイルなどのコントロールに適用される。
- 完全な復活ではないため、タイトル バーは8/8.1と同じく単色であり、タスク バーや ⎇ Alt + ⭾ Tab キーで表示されるウィンドウの切り替えなどは、ぼかし効果がない透過となっている。
- Continuum(タブレット モード)
- タブレットからキーボードを取り外すだけで、タブレットに最適なUIに切り替わる機能。キーボードを再び接続すると、通常のUIに戻る。タッチしやすいようにタスク トレイのアイコンの間隔が開き、スタート メニューやアプリが全画面表示となる。フリック操作も可能で、アプリケーションの画面分割もできる。この機能は、タッチ機能を有しないPCでも通知画面から「タブレット モード」を有効にすることで利用できる。ただし、マルチモニター環境ではこれが無効化され、利用不可になる。
- Windows スポットライト
- 当初はHomeのみ搭載されていた機能[29]。BingからWindowsが自動的に画像をダウンロードし、ロック画面の背景を自動変更する。画像に対し、気に入った・好みではないというフィードバックを送ることで、ユーザーの好みを学習していく。
- また、ストア アプリのレコメンド機能もあり、ロック画面でおすすめのストア アプリを紹介・インストールを提案する[30]。
- この機能は正式リリース直前まではLTSBを除く各エディションに搭載されていたが、ビジネス ユーザーに対して不評だったためにHome以外から削除された経緯がある[31]。しかし、リリース以後は復活を求める声が強く、バージョン1511よりLTSB、およびPro Educationを除く各エディションで再び利用できるようになった[31]。
- ときどきスタート画面におすすめを表示する
- 当初はHomeのみ搭載されていた機能。スタート メニューでおすすめのストア アプリを紹介・インストールを提案する[32]。
- Windows スポットライトと同じく、バージョン1511からLTSB、およびPro Educationを除く各エディションで利用できるようになっている[31]。
アプリケーション
- ユニバーサルWindowsプラットフォーム (UWP)
- Windows 10シリーズにおいて統合されたOSの中核「Windows Core」により実現された、新たなアプリケーション共通プラットフォーム。UWPはWindowsランタイム (WinRT) の進化形であり、Windows 10 MobileおよびWindows 10 IoT、後述するWindows 10 Proを母体に更に簡素化・軽量化された教育機関向け専用のWindows 10 Sにも搭載されている。Windows 8/8.1用のMicrosoft StoreアプリはWindows 10でも動作するが、UWPアプリはWindows 10専用である。UWPアプリはMicrosoft StoreアプリとしてMicrosoft Storeで配信・販売・購入できる。
- UWPのAPIは全プラットフォームで共通となるコアAPIと、デバイスファミリごとに特有のAPIとに分かれる。コアAPIのみを使い、すべてのデバイスファミリ向けに作成されたUWPアプリは、コードを修正することなくすべてのWindows 10プラットフォーム、すなわち、PCはもちろんスマートフォンやタブレットなどでもそのまま動作する。一方、ターゲットとなるデバイスファミリを指定することで、デバイスファミリ固有の機能を使うことも可能である[33] [34]。バージョン1607では、UWP版Skypeアプリプレビュー版がプリインストールされている。
- Windowsブリッジ
- 他OSからWindowsへのアプリ移植や既存のデスクトップ アプリ展開を容易にする技術群の総称。例えば、「iOS用Windowsブリッジ」(Project Islandwood) を使用すると既存のObjective-Cコードはそのままに、iOS用のアプリを最小限の修正でWindows 10に移植することができる。
- 「Desktop Bridge」(Project Centennial) では、App-V テクノロジーを使用して旧来のデスクトップ アプリを仮想化およびパッケージ化し、Windowsストアでデスクトップ アプリを配布、展開することを可能にする。ただし、UWPアプリではないため、Windows 10 MobileやWindows 10 IoTでは動作しない。
- 標準アプリ
- 多くの標準アプリがUWPアプリとして刷新された。そのため、レイアウトやデザインがWindows 10 Mobileと統一されている。
- また、「電卓」アプリは、UWPアプリとなり、コマンドプロンプトから
calc.exe
と打つと起動できる[26] [35]。ただし、LTSBではほとんどの標準アプリは搭載されておらず[27][26]、例外的に「設定」や「Windows フィードバック」など、ごく一部のシステム アプリのみ搭載されている[注 5]。 - Store アプリ
- Windows 8/8.1ではフルスクリーンもしくは画面分割でしか表示できなかったストア アプリのウィンドウ表示に対応した。ウィンドウ表示を許容しないアプリも、タイトルバーから最小化や終了ができる。またWindows 8/8.1ではそのようなアプリを任意のモニターで起動できたが、必ずプライマリモニターを使用する。
- Microsoft Store
- 大幅に改良され、Windows 8.1のものより機能・UIがともに大幅に改良された。新たに、音楽や映画やテレビ番組の購入も可能となり、「映画とテレビ番組」アプリで再生できる。
- LTSBには搭載されない[27][26]。
- Microsoft Edge
- Web ブラウザー。これまでデフォルト ブラウザーであったInternet Explorerの後継ブラウザーとして搭載された[36]。2020年以降、Chromiumベースの新しいEdgeに移行している。旧Edge(レガシー版)は2021年3月9日をもってサポート終了した[37][38]。
- Microsoft Edgeは相互運用性を強く意識したエバーグリーンなブラウザーであり[39][40]、新機能の追加が行われないLTSBに含めるのはふさわしくないという判断から、LTSBにはMicrosoft Edgeは含まれない[27][41]。
- Internet Explorer 11
- 機能面ではWindows 8.1に搭載されたInternet Explorer 11からあまり変化せず、旧来のInternet Explorer(5.5、7 - 11)との互換性を確保する目的にのみ用いられる[42]。HTTP/2に対応した。
- コマンド プロンプト
- コマンド プロンプト
cmd.exe
の機能も大幅に拡充された。コマンド プロンプトは、MS-DOSの標準コマンドシェルであるCOMMAND.COM
から生まれた経緯を持つ機能であるため、すべて選択(Ctrl+A)・コピー(Ctrl+C)・貼り付け(Ctrl+V)・検索(Ctrl+F)・マーク(Ctrl+M)などのWindowsから追加されたショートカットキーは永らく追加されなかったが、これらを有効化するオプションが追加された。ウィンドウを画面いっぱいに最大化できるようになり、透明度も指定できるようになった。 - バージョン1703では起動時のコマンドシェルをWindows PowerShellに置き換える設定が既定で有効に変更された[注 6]。またPowerShellコマンドが新設され、同一のウィンドウ内で相互に行き来する事が可能になった。
- Snipping Tool
- 「遅延」機能が追加された。
- デバイス キャスト
- DLNA対応機器を含むネットワーク上のデバイスに動画や音声をストリーミングする従来の「リモート再生」が、「デバイス キャスト」に名称変更された。
- はじめに (Get Started)
- 従来の「ヘルプとサポート」にあたる機能。
- LTSBには搭載されない。
- OneNote
- OneNoteが標準で搭載された。
- LTSBには搭載されない[27]。
- Xbox アプリ
- Windows 10では、深いレベルでXbox Liveとの統合が行われており、このアプリで実績やプレイ履歴の確認、メッセージのやりとりを行うことができる。
- Xbox Oneと接続することで、Xbox OneのゲームをWindows 10でストリームしてプレイすることが出来るほか、対応ゲームではWindows 10とXbox Oneでクロスプラットフォームのマルチプレイが可能。マイ ゲームというライブラリ機能もあり、PCにインストールされたゲームのランチャーとしても使用できる。また、後述するGame DVR機能はこのアプリによりサポートされている。
- S、およびLTSBには搭載されない。
- Windows DVD プレーヤー
- DVD再生機能はWindows 7以前ではWindows Media Playerに、Windows 8/8.1ではMPEG-2特許使用料によるコストを削減するため別売のWindows Media Centerに搭載されていたが、本バージョンではどちらも搭載されなくなったためその代替アプリとして用意された[43]。ただし、BDの再生には非対応である。「適格期間」と呼ばれる一定期間のうちは、Windows Media Centerがインストールされたシステムからアップグレードを行った場合に、Windows Updateから無償で提供される。また、適格期間が経過した場合や、Windows Media Centerがインストールされていないシステムからアップグレードした場合や、Windowsのクリーン インストールが行われた場合は、Windows Updateからの無償提供オプションは利用できないが、Microsoft Storeから有償で購入できる[44]。従来どおり、光ディスク等の再生にサードパーティー製アプリケーションを使うことも可能。
- クライアントHyper-V
- Windows 8から引き続き搭載されたハイパーバイザ型の仮想環境で、Windows 10には Windows Server 2016 に搭載される Hyper-V のサブセット版が搭載される。従来の Microsoft Virtual PC、Windows Virtual PC の機能に相当し、64ビット版Windowsを対象に搭載されている。
- OS上の一アプリケーションとして動作する Virtual PC などとは構造が異なり、Hyper-V はハードウェア上でOSを介さず直接動作し、全てのOSはハイパーバイザ上で動作する(ハイパーバイザ#Type 1も参照のこと)。利用の際には「Windowsの機能の有効化または無効化」で機能を有効化する必要があり、この機能を有効にすることで、これまでハードウェア上で直接動作していたWindows 10自身もHyper-V上での動作となる(ルートパーティションと呼ばれる)。この影響で、当初はVMwareおよびVirtualBoxなどのType 2型のハイパーバイザ環境が利用できなくなっていたが[45]、バージョン1803以降より "Windows Hypervisor Platform (WHPX)"[46] と呼ばれるAPIが実装され、このAPIに準拠していれば、その仮想化製品を「Hyper-V」と共存させることが可能となった。
- Home、およびSには搭載されない(いずれもProにアップグレードすることでこの機能が利用できるようになる。Homeの場合、VMwareおよびVirtualBoxなどのType 2型のハイパーバイザは稼働するため、一定の用途では代替となる。)。
- Windows Ink ワークスペース
- スケッチ機能。画面スケッチでは、表示画面にスケッチをすることができ、絵画アプリのスケッチパッド、付箋アプリのSticky Notesとも統合している。標準ではオフになっているが、タスクバーでオンにすることができる。タッチ対応PCやペンタブレットを接続すると自動的にオンになる。アイコンはタスクバーのシステムトレイに表示される。
- Sticky Notes
- 付箋アプリ。モダンデザインに変更し、Windows Inkと統合している。Windows 10バージョン1511までに搭載されていた「付箋」アプリは削除された。なお付箋を使用している環境からのアップグレード/アップデートでは自動的にデータ移行が行われる。
- クイックアシスト
- リモート接続を通じて 2人のユーザーが1台のコンピューターを共有することで、一方のユーザーがもう一方のユーザーのコンピューターの問題解決を支援できる。現在のところ、すでに同様の機能を持つ「リモートアシスタンス」は削除されず、残っている。
- Microsoft Solitaire Collection
- Windows 7まで標準で付属したゲームの内、ソリティア、ハーツ、マインスイーパーはWindows 8/8.1で削除されたが、マインスイーパは2014年にWindowsストアにてWindows 8.1向けストアアプリ「Microsoft Minesweeper」としてダウンロード供給され[47]、ソリティアは2015年に「Microsoft Solitaire Collection」としてWindows 10に標準搭載された[48][49][注 7]。それぞれデザインやグラフィックが一新されている。ハーツの代替アプリはマイクロソフトから供給されておらず、マイクロソフトはサードパーティ製の同等アプリを探すよう案内している[50]。代替ゲーム
- ペイント 3D
- 名前どおりの3D版ペイント。立体/平面モデルの配置や加工、モデル表面や空間への描画が可能。保存は独自形式と互換形式、印刷は2D/3Dプリンタをサポートする。Remix3D.comとの連携によりモデルの共用・共同開発も可能。また「キャンバス」と呼ばれる厚みのない長方形の板が立っており、ここに描画する事でペイントと似た使い方もできる。
- Mixed Reality ポータル
- Mixed Reality環境を設定する。Microsoft Hololensの設定やコンテンツ管理も行えるが、デバイスがいまだ開発版しか存在せず、利用者が非常に限定される為、詳細は不明。
- Mixed Reality ビューアー
- View 3Dが改称され、Mixed Reality環境を再現する機能が追加された。(非対応の環境でも3Dモデルのみ扱う事は可能)。3Dモデルについてはペイント3Dデータのほか、一般的な3Dモデルのファイルも扱える。
- フィードバック HUB
- Microsoftの開発チームに不具合情報や要望を直接送ったり、他者のフィードバックに賛成票やコメントを投じる事ができる。元々は Insider Program 限定の機能であったが、Insider 以外のアカウントでも利用できる(機能に若干差異あり)。英語以外のフィードバックは基本的に機械翻訳を経由して担当に送られるが、意味不明な場合は話者が仲介する場合もある[51]。
- Dolby Audio
- OSとしては初めて標準搭載されたオーディオコーデック。Microsoft Edgeや一部のMicrosoft Storeのアプリにおいて採用されており、動画や音楽の再生に用いられる。
- 立体音響
- Creators UpdateよりWindowsとしては初めて7.1チャンネルの仮想サラウンド機能が搭載された。「Windows Sonic for headphones」と「Dolby Atmos for headphones」「DTS Sound Unbound」の3種類から選択できるが、初期状態ではマイクロソフトの開発した「Windows Sonic for headphones」のみとなり、「Dolby Atmos for headphones」を利用する場合はストアアプリにて「Dolby Access」をインストールし、そのアプリから別途有料の「Dolby Atmos for headphones」を入手する必要があり、「DTS Sound Unbound」についてもストアアプリからの入手となる。
- ただしどの機能においてもストアで提供されているゲームアプリや、Netflix等の動画配信サービスアプリといった対応アプリでしか利用はできず、利用可能な場合は音量調整画面に「(立体音響名)を使用しています」という表示がされる)
ウィンドウ操作
- スナップ (Aero Snap)
- スナップできるウィンドウの個数が2個から4個に増やされた。画面の空いているスペースのどこにでも、現在開いているすべてのアプリのサムネイルを表示でき、ドラッグすれば画面が分割される。
- 仮想デスクトップ
- これまで非公式ソフトウェアを使用しなければ実現できなかった仮想デスクトップ機能が追加された。
- タスク ビュー
- タスク バーにある「タスク ビュー」ボタン、もしくは⊞ Winキーと⭾ Tabキーを押す(Vista/7ではWindows フリップ 3Dが割り当てられていた)ことで、すべてのデスクトップ画面とアクティブなデスクトップ画面に開いているウィンドウが一覧表示される。仮想デスクトップもこの画面から作成できる。
- 非アクティブ ウィンドウのスクロール
- Windows 8.1までの Windows では、マウス ホイールでのスクロールはウィンドウ フォーカスが設定されているウィンドウに対してのみ機能していた。
- Windows 10では、スクロールしたいウィンドウにマウスをホバー(マウス オーバー)すれば、非アクティブ ウィンドウであってもマウス ホイールでスクロールが出来るようになった。この機能を設定から無効化することによって、従来通りの動作に戻すことも可能。
- Windows Sandbox
- Windows 10 Insider Preview Build 18305(19H1)より追加実装された使い捨てのアプリ実験環境ツール[52]。未知のアプリや疑わしいアプリを安全かつ手軽に試せるようになり、Windows コンテナーの技術をベースとした軽量の仮想環境となっており、インストールされたアプリや、そのアプリが行った改変は仮想環境の外に一切影響を及ぼさない。また実験環境ツールを終了すると、仮想環境内で行われたすべての変更は失われる仕組みとなっている。ただし、この機能を利用する場合はBIOSの仮想化(仮想環境で実行している場合は仮想化のネスト)をサポートしたAMD64アーキテクチャーの「Windows 10 Pro」または「Windows 10 Enterprise」環境が必要となるので注意。また、初期状態では無効化されているので、[Windows の機能の有効化または無効化]ダイアログから有効化する必要がある。
キーボード ショートカット
- ⊞ Win+⭾ Tab タスク ビュー
- ⊞ Win+A アクション センターの表示
- ⊞ Win+Ctrl+→ 次のデスクトップに切替
- ⊞ Win+Ctrl+← 前のデスクトップに切替
システム
- 設定
- Windows 8.1よりも多くの設定を行うことができるようになった。アイコンが表示され、検索ボックスが追加されたため、使い勝手が大幅に向上した。
- Windows Hello
- 生体認証機能。顔・虹彩・指紋を用いてユーザーを認証することができる[53]。
- 他の方法はもちろん、顔認証の場合であっても普通のカメラデバイスでは動作せず[注 8]、それぞれに対応したハードウェアが必要となる。
- ディスク使用量の削減
- システムファイルの圧縮アルゴリズムの改善と、「リフレッシュ」および「リセット」を行うためのリカバリ用イメージの保存を不要としたことによって、ディスク使用量が削減された[54][55]。
- DirectX 12/DirectX 11.3
- 高度抽象化に伴いオーバーヘッドの増加や最新のグラフィックスハードウェア (GPU) 設計とのずれが大きくなっていたDirectX 11.xまでのAPIを刷新し、ハードウェアに近いローレベルな制御を可能とするために再設計された新しいAPIがDirectX 12 (Direct3D 12) である。これにより、DirectX 11までよりもハードウェアの性能を引き出すことが可能となる。WDDM 2.0と併せて導入される。また、これまで通りの高レベルAPIによってDirectX 12世代ハードウェアの新機能を利用することのできるDirectX 11.3も同時に提供される。
- アクション センター
- Windows 8/8.1で搭載されていたチャーム バーに代わり搭載された機能。タスク バーの通知アイコンか、タッチ環境では画面右端から内側に向かってスワイプすること(8/8.1でのチャーム バーの呼び出しと同じ操作)で表示できる。PCに来た通知を後で見ることができるほか、「タブレット モード」の切り替えやWi-Fi接続設定、画面の明るさの調整などもできる。
- また、通知領域の「バルーン」は廃止され、デスクトップ アプリケーションの通知もストア アプリと同じように表示されるようになった。
- システム サウンドの変更
- システム エラーや通知の効果音など、数種類のシステム サウンドが変更された。スタートアップサウンドはWindows Vista以来の起動音が継承されている。ただし、Windows 8/8.1同様、初期設定(デフォルト)では鳴らない設定になっているため、設定を変更すると再起動時のみ鳴るようになる。なお、再起動時のみでなく起動時にも鳴らすには、高速スタートアップをオフにする必要がある。また、終了音なども8/8.1と同じく、レジストリを変更すれば設定可能。ただし、8/8.1の無印エディション同様、Homeエディションでは設定は出来てもグループポリシーを使って鳴らすことはできない。
- メディア ファイルのサポート強化
- メディア ファイルのコンテナ形式であるMatroskaと、ロスレス音声圧縮コーデックであるApple LosslessおよびFLACなどのメディア ファイルがサポートされた[56]。
- ストア アプリのショートカット作成
- Windows 8/8.1ではストア アプリはショートカットを作成することができなかったが[57][58]、10では作成することができるようになった[59]。
- PDFファイル作成機能
- 仮想プリンターとして "Microsoft Print to PDF" が新たに搭載された。このプリンターを指定して印刷することで、PDFファイルを作成できる。
- Game DVR
- 上記Xbox アプリによってサポートされるゲーム録画機能。⊞ Win+Gキー でゲーム バーを開くことができ、そこからGame DVRを使用してプレイの録画が可能。ゲームに限らずどんなアプリでも録画できるため、汎用的な録画ツールとしても使用できる。これまでは、動画キャプチャをとる場合は、サードパーティー製のソフトウェアを導入しなければならなかった。
- Windows Defender
- アイコンがモダンに変更された。オフラインスキャン機能が追加されたことにより、削除ができなかった一部の悪意のあるソフトウェアが削除できるようになった。スキャンには再起動が必要で、起動時に行われる。また、バージョン1607(RS1)以降では、「制限付きの定期的なスキャン」機能が追加され、サードパーティ製セキュリティソフトがインストールされている状況下にあっても、競合しないようにしつつWindows Defenderも併用することができるようになった。主な設定は設定アプリで行える。
- Windows ライセンス認証
- バージョン1607(RS1)以降より、Microsoftアカウントによるサインインを使用している場合は、マザーボードの交換など、ハードウェアを後で大幅に変更した場合に、ライセンス認証のトラブルシューティング ツールを使用して、Windows のライセンス認証をもう一度行うことができる。
- 市販デモ機能
- とある操作を行うことで、デモ機専用モードに切り替えることができる。ただし、この機能は家電店などで展示されているデモ機を前提に搭載されている。保存データがすべて削除され、アカウント名が「古林翔」に変わり、可能な設定や起動アプリが制限される。更に、市販デモ機能を再びオフにする方法が無く、PCのリカバリーを行わなければならなくなるため、通常はオンにすべきではない。ただし、本機能は隠し機能であり、通常の利用でオンにしてしまうことはない[要出典]。
- Microsoft IME
- 既にサードパーティー製のIMEでは当たり前となっている予測変換、クラウド変換が搭載された。
- システム上にインプットされている単語も大幅に増え、クラウド変換をオンにしなくとも、ネットを中心に流行っている言葉、流行語、有名人の名前、作品のタイトルやキャラクターの名前などが、一発変換できたり、予測変換で表示されることがある。また、機能更新アップデートと共に辞書も更新されている。
- バージョン1703ではIMEモードが画面中央に大きく表示されるようになったが、IMEの設定で非表示にすることも可能である。
- アプリのインストール
- 「ストアのみ/ストア以外は警告/許可」から選択できる。制限される対象はダウンロードされたアプリケーションに限られ、ローカルメディアからのインストールは制限を受けない。[60]
- トラブルシューティング
- 設定アプリの「更新とセキュリティ」下に専用の画面が新設され、散在していた機能が纏められた。個々の機能はコントロールパネル等の場所に散在していたものと同じである。
- 動的ロック
- Bluetoothによってペアリングされたデバイス(≒利用者)が離れた事を検出してデバイスをロック状態にする機能。
- フィードバックの送信
- アプリやシステム機能の随所に追加され、より手軽にフィードバックを送れるようになった。
廃止された機能
- Windows Media Center
- Windows 8/8.1 では "Pro Pack"または"Media Center Pack" を購入することで追加が可能であったが、Windows 10では利用率の低下を理由に完全に提供しない[61]。
- なお、Windows 7 以降、Windows Media Center の実装はされない模様。
- コントロール パネルの一部項目
- コントロール パネル自体は廃止されていないが、Windows Updateの項目などがコントロール パネルから削除されたり、デスクトップの右クリック メニュー内の「画面の解像度」や「個人設定」がコントロール パネルではなく設定アプリにリンクされるなど、コントロール パネルへの依存性が低くなっている。アイコンも多少変更されている。
- 機能更新アップデートごとにさらに多くの項目が設定アプリに移行され、よりコントロール パネルへの依存性が低くなっている。
- Modern UI版Internet Explorer
- Windows 8/8.1に搭載されていたModern UIのInternet Explorerは廃止され、デスクトップ アプリ版のみに戻った。Modern UIのブラウザはMicrosoft Edgeのみ。
- フロッピーディスクドライブ
- Windows 8.1まではフロッピーディスクドライブに標準対応していたが、Windows 10では標準対応が打ち切られる。そのため、別途Windows Update経由や製造メーカーサイト経由でドライバーをインストールする必要がある[44]。
- 一部の標準付属デスクトップ アプリ
- Windows 8/8.1に標準付属されているアプリにはストア アプリ版と従来のデスクトップ アプリ版の両方が存在していたが、電卓やヘルプとサポート、サウンド レコーダーなどの一部のデスクトップ アプリ版が削除された。機能更新アップデートごとに徐々にストア アプリに切り替わり、従来のバージョンは削除されている。
- 電卓は LTSB のみデスクトップ アプリ版が引き続き搭載されている(代わりにストア アプリ版は存在しない)。
- ペイントは、今後ストア アプリ版のみに切り替わり、従来のバージョンはストア経由のみでの提供となる予定[62]。
- Windows Updateの自動更新オプション
- Windows 8.1まではWindows Updateによる更新方法を自由に変更することができたが、Windows 10からはWindows Updateの運用方法が変更され、更新プログラムの分類である「重要」と「オプション」が1つに統合され、Windows 10 単体では更新プログラムを選択的にインストールすることができなくなった。
- また、Home エディションでは自動更新を無効にすることができなくなった。Home ではアップデート ブランチは Current Branch (CB) のみがサポートされており、機能アップグレードは利用可能になると即時にインストールが行われる(2019年4月現在)。Pro、Education、Pro Education および Enterprise エディションを使用している場合はグループ ポリシーで自動更新を無効にしたり、更新方法を変更できるが、WSUS や 新たに発表された Windows Update for Business を利用しない限り、更新プログラムの配信を制御することはできない(選択的なインストールができない)。Pro、Education、Pro Education および Enterprise ではアップデート ブランチを Current Branch for Business (CBB) に変更することで、機能更新アップデートをバージョン1511までは最大8か月(1ヶ月単位で指定)まで、バージョン1607以降では最大180日(1日単位で指定)まで延期することができる。さらに、Enterprise ユーザーは Long-Term Servicing Branch (LTSB) 専用の SKU を利用でき、Enterprise LTSB はリリースから 10 年間のサポートが行われ、その間に機能更新アップデートは1つも提供されない。
- Windows 10 May 2019 Update適用以降は、Windows 10 Homeでも最大35日まで延期が可能になると発表された。これにより、Windows 10の全てのエディションで、アップデートの延期が可能になる事となる[63]。
- チャーム バー
- Windows 10では、アクション センターがチャーム バーに代わって搭載されたため、チャーム バーは廃止された。既存のストア アプリでは、互換性維持のためタイトル バー左上のハンバーガー メニューからチャーム バーの機能が利用できるようになっている。
- アプリ バー
- ストア アプリで利用できたアプリ バーは廃止され、ハンバーガー メニューに置き換えられた。
- OneDriveの一部機能
- OneDriveに保存されているファイルの情報の一部を同期し、あたかもローカルに保存されているかのように取り扱う機能である「プレース ホルダー」が廃止された。また、Windows 10にアップグレードすることで、以前のWindowsにインストールされていたOneDriveは削除され、Windows 10のOneDriveに置き換わる。
- Windows 転送ツール
- OneDriveの進化などにより必要性が薄れたため廃止された。OSインストールイメージ内にも「転送ツール」が含まれていたが、Windows 10で削除されている。同等の機能を使用したい場合は、別途サードパーティー製の転送ツールが必要になる。
- Windows フォト ビューアーの一部の関連付け設定
- Windows 8/8.1では「フォト」アプリのほかに、Vista/7に引き続いて「Windows フォト ビューアー」が利用可能であったが、10ではTIFFを除いて関連付け設定が削除され、利用できなくなった。
- ただし、対応するレジストリ エントリを手動で編集すれば有効化は可能。7/8.1からアップグレードした場合にもレジストリが保持されるため、従来通り利用できる。
- Wi-Fi センサー(Ver1607で廃止)
- Windows Phone 8.1に先行搭載されていた機能。利用するためには、Microsoft アカウントでサインインしている必要がある。
- この機能では、クラウドソーシングによって収集された情報に基づき、既知のオープン Wi-Fiネットワークに自動的に接続でき、外出先ですばやくインターネットに接続することが可能になる。また、任意でFacebookの友達、Outlook.comの連絡先、またはSkypeの連絡先と Wi-Fiネットワークを共有することができる機能も過去に存在したがバージョン1607までに削除された[64]。オンラインサービスが停止しておりそれ以前のバージョンではUIが残っていても機能しない[65]。
- 有料 Wi-Fi & 携帯ネットワーク(Ver1803で廃止)
- Microsoft以外の有料Wi-Fiスポットに接続するサービス。
- Microsoft Wi-Fi
- Microsoftが提供するWi-Fiスポットに接続するサービス(有料)。アプリは既定で存在するが、使用を開始するにはストアから購入する必要がある。日本国内での利用可否については不明[66]。
- モバイル コンパニオン(Ver1809で廃止)
- Windows 10に保存されている写真やドキュメントなどをスマートフォンへ自動的に同期させることができる機能。Windows Phoneのみならず、AndroidやiOSとも連携させることが可能。
- LTSBには搭載されない。S、およびEducationにもデフォルトでインストールされていないが、ストアからインストールできる。
- Ver1809でアプリは廃止され設定アプリの電話に移行された。
カスタマー エクスペリエンス向上プログラム
Windows 10は、製品とサービス向上のため、デフォルトで以下の情報をマイクロソフトに送信する。
- 位置情報
- 入力情報
- 連絡先
- カレンダーの予定
- 音声認識
- 手書きパターン
- 広告表示の最適化
これらの情報の送信を望まないユーザーは設定の「プライバシー」で変更することができる[67]。また、IT関連メディアのArs Technicaの調査の結果、プライバシー設定をオフにしても、マイクロソフトのサーバーと通信していることが判明している。Ars Technicaは、送信されるデータに関してプライバシーに大きな問題はないとしながらも、これらの事象に関して疑念を抱いている[68]。