N-SAT-110
ウィキペディア フリーな encyclopedia
N-SAT-110(エヌサット-ワンテン)とは東経110度赤道(=東南アジア・ボルネオ島)付近上空の対地静止軌道を周回していた日本の人工衛星(静止衛星、通信衛星)である。機体メーカはロッキード・マーティンで、同社A2100-AX衛星バスをもとに製作されている。保有者はスカパーJSATで、日本国内相互間の通信及び放送の中継を行っていた。
概要 N-SAT-110 (SUPERBIRD-D、JCSAT-110), 所属 ...
N-SAT-110 (SUPERBIRD-D、JCSAT-110) | |
---|---|
所属 |
スカパーJSAT (旧宇宙通信、JSAT) |
主製造業者 | ロッキード・マーティン |
国際標識番号 | 2000-060A |
カタログ番号 | 26559 |
状態 | 運用終了(デオービット済) |
目的 | 通信(放送を含む) |
設計寿命 | 15年 |
打上げ機 | アリアン42L |
打上げ日時 | 2000年10月7日 |
物理的特長 | |
衛星バス | A2100AX |
最大寸法 | 全幅26.4m(含ソーラーセール及び太陽電池パネル) |
質量 | 2,100kg |
発生電力 | 7,200W |
姿勢制御方式 | 三軸制御 |
軌道要素 | |
周回対象 | 地球 |
軌道 | 静止軌道 |
静止経度 | 東経110度 |
高度 (h) | 35,786km |
軌道傾斜角 (i) | 0.0度 |
軌道周期 (P) | 23時間56分04秒 |
搭載機器 | |
中継器 | Kuバンド 36MHz×24(右旋円偏波12,左旋円偏波12)、出力120W |
テンプレートを表示 |
閉じる
2008年10月に宇宙通信及びJSATがスカイパーフェクト・コミュニケーションズと合併しスカパーJSATとなったが、それ以前は衛星の軌道・姿勢制御といった管制業務を宇宙通信が、中継業務は両者がそれぞれ行っており、衛星全体の名称はN-SAT-110であるが、宇宙通信においてはSUPERBIRD D(スーパーバード ディー、調達呼称SUPERBIRD-5)、JSATにおいてはJCSAT-110(ジェイシーサットひゃくじゅう、調達呼称JCSAT-7)の別名を使用しており、各社管理部分を区分して指す場合にもその別名が用いられる。