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SEEDは、Feistel構造を採用したブロック長128ビット、処理の繰り返し段数16段のブロック暗号で、鍵長としては128ビットしか選択できない。
日本の暗号評価プロジェクトCRYPTRECより総当たり以外に有効な解読方法がないと評価されつつも、PCでの処理速度についてはやや遅いグループにあると評価されている[1]。
一方、欧州の暗号評価プロジェクトNESSIEからはソフトウェアでの実装にてCamelliaよりも高速に動くプラットホームがあるという評価もされている[2]。
SEEDは韓国情報通信標準規格 (KICS)、S/MIME (RFC 4010)、TLS/SSL (RFC 4162)、IPsec (RFC 4196)、ISO/IEC 18033 (ISO/IEC 18033-3:2010) の標準暗号として採用されている。
なお、SEEDは韓国国内では広く使われているが、それ以外の国では滅多に使われない。SEEDが韓国国内でしか使われないのは、40ビット SSLの安全性が危惧されていたおりに、128ビットSSLの仕様決定を待たずにKISAがSEEDを標準と定めたからである。しかし、この標準化は韓国国内で用いられるウェブブラウザにしか影響が無く、主要なSSLライブラリやウェブブラウザはSEEDをサポートしていない。このため、韓国国内のユーザーはInternet Explorer上でActiveXコンポーネントを使うことでしか安全にウェブサイトにアクセスすることができない[3]。
NSSがSEEDをサポートし[4]、Mozilla Firefoxのバージョン3.5.4以降においてTLS/SSLの暗号方式としてSEEDをサポートしている[5]。しかし、依然として上述の韓国におけるSEEDを用いたActiveXへの依存が解消されないこと、他のブラウザがSEEDをサポートしないことから、Firefox 27以降においてSEEDのサポートは既定で無効とされた[6][7]。これはFirefoxなどのソフトウェアレベルでのものであり、ライブラリであるNSSは引き続きSEEDをサポートする。
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