STAMP/STPA
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STAMP(Systems-Theoretic Accident Model and Processes)とは大規模・複雑化するシステムの安全解析手法として提案された、システム理論に基づく新しい安全解析方法論である。
STPA(System-Theoretic Process Analysis / STAMP based Process Analysis)[1]とは、STAMPに基づく安全解析手法である。
従来のFMEAやFTAといった安全解析手法は、各パーツ・コンポーネントにおいてどんな故障・不具合が発生するか、また故障したときどんな不都合が生じるか解析することで、故障を検査・交換等で未然に防ぐとともに単一の故障が致命的な自体に至るのを防ぐフォルトトレラントを目指すものであった。
しかしながら、システムが大規模化・複雑化したことで、各コンポーネントが予想だにしない相互作用を引き起こし、各コンポーネントに何ら故障が生じていないのにもかかわらずうまく協調できずトラブルを招いてしまう可能性すら出てきた。
そこでSTAMPは、パーツごとに故障を推測するのではなく機械と機械、機械と人間といった各要素間の関係性に注目、解析する。