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この人を見よ (ニーチェ)
フリードリヒ・ニーチェの著書 ウィキペディアから
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『この人を見よ』(原題:Ecce homo)は、フリードリヒ・ニーチェが発狂する直前の1888年11月4日に原稿が完成していた自伝[1][2]。ニーチェの存命中に出版される予定だったが出版社が保留していて、ニーチェの死から8年後の1908年に妹のエリーザベト・フェルスター=ニーチェの合意に基づき出版した[1]。
なぜ自身が賢明かを皮肉を交えつつ自画自賛を述べ、同時に『悲劇の誕生』や『ツァラトゥストラはこう語った』など、それまでに出されたニーチェの著作を自ら総括している。題名のラテン語“Ecce homo”は新約聖書『ヨハネによる福音書』の19章5節から引用されたものである。
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フェミニズム批判
同書でフェミニズム(女性の解放)「解放された女(フェミニスト)」を、痛烈に批判し「女性の解放、これは出来損ないの女、つまり子供を産めなくなってしまった女が、出来のいい女に抱く本能的憎悪である」[3]とまで評し、ニーチェ研究で知られる適菜収はニーチェの発言の真意や現代の解釈での評を書き、「過激ながら人間の真実」と書き、また民主主義と共にフェミニズムを「背景にキリスト教を持つ宗教であり、女性の劣化の原因」「フェミニストに美女がいないのも、この理由」と評す[4]。
参考文献
- ニーチェ 著、西尾幹二 訳『この人を見よ』新潮文庫[5]、1990年6月。ISBN 978-4102035078。改版2015年
- 工藤綏夫『ニーチェ』清水書院〈Century Books 人と思想22〉、1967年12月。新装版2014年9月、ISBN 978-4389420222
- ニーチェ 著、西尾幹二 訳『悲劇の誕生』中公クラシックス、2004年1月。ISBN 978-4121600622。
他の日本語訳
脚注
関連項目
外部リンク
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