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たこつぼ心筋症
突然発症する左心室心尖部の一過性収縮低下をきたす心疾患 ウィキペディアから
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たこつぼ心筋症(-しんきんしょう、takotsubo cardiomyopathy[1])とは、突然発症する左心室心尖部の一過性収縮低下をきたす心疾患のこと[2]。突然の胸痛発作、呼吸困難、心電図変化、心臓壁運動異常などの症候を示す急性冠症候群(acute coronary syndrome: ACS)と極めて類似した発症形態であるものの、心冠動脈に有意狭窄が無く左室収縮不全を来すことが特徴。左室収縮末期像がたこつぼに似ていることから命名された。日本国外では、transient apical ballooning や stress cardiomyopathy ,broken heart syndrome と呼ばれることも多い[3]。

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基準
- 日本循環器学会による診断基準[3]
- 心尖部のバルーニングを呈する原因不明の疾患で、左室は「たこつぼ」に類似する形態を呈する。多くの場合、1 か月以内に収縮異常は軽快する。左室が主に傷害されるが、右室に病変が及ぶこともある。左室流出路狭窄を呈することもある。脳血管疾患に伴い、たこつぼ型心筋症類似の病態を呈することもあるが、特発性たこつぼ型心筋症とは別個に取り扱う。
- 除外項目
疫学
高齢女性(閉経後女性)での発症が多い。性差は男:女=1:7である[4]。局所麻酔下での外科手術の際や火傷に伴う発症の報告もある[5]。また、ストレスが誘引となることがあるため(27.7%)[6]、精神的なストレスが強い戦争、テロ[7]、大規模被災地でしばしばみられる(新潟県中越地震[8]や阪神・淡路大震災、東日本大震災での症例報告がある)。クモ膜下出血などの疾病に合併するものは36%、誘引不詳のものが28.5%と報告された[6]。
病態
発症に関わるメカニズムは未解明であるが、ストレスなどによるカテコラミンなどの影響から、微小循環不全に陥りやすい心尖部の機能不全・収縮不全が一因ともいわれている。ノルアドレナリンによる心筋細胞内へのブドウ糖取り込み阻害も研究されている。[9]
症状
検査
予後
歴史
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脚注
外部リンク
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