アイトネ (衛星)

アイトネ^[6][7]（英語：Aitne、確定番号：Jupiter XXXI^[1]）は木星の第31衛星である。

アイトネ Aitne
仮符号・別名	Jupiter XXXI[1] S/2001 J 11
見かけの等級 (mv)	22.7[2]
分類	木星の衛星 (不規則衛星)
発見
発見日	2001年12月9日[1][3]
発見者	スコット・S・シェパードら
軌道要素と性質
軌道の種類	カルメ群
木星からの平均距離	23,317,000 km[4]
離心率 (e)	0.2627[4]
公転周期 (P)	730.12 日 (1.999 年)[4]
軌道傾斜角 (i)	165.048°[4]
近点引数 (ω)	99.401°[4]
昇交点黄経 (Ω)	8.679°[4]
平均近点角 (M)	105.000°[4]
木星の衛星
物理的性質
直径	~3 km[5]
質量	~4.5 ×1013 kg[5]
平均密度	2.6 g/cm3 (仮定値)[5]
アルベド（反射能）	0.04 (仮定値)[5]
■Template （■ノート ■解説） ■Project

2001年12月9日に、スコット・S・シェパードが率いるハワイ大学の観測チームによって発見され、S/2001 J 11 という仮符号が与えられた^[8][9]。観測にはカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡とハワイ大学の望遠鏡が用いられた^[8]。衛星の発見は、その他の10個の新しい木星の衛星の発見とあわせて、2002年5月15日に小惑星センターのサーキュラーで公表された。その後2003年8月8日に、ギリシア神話のゼウスの恋人アイトネーに因んで命名され、Jupiter XXXI という確定番号が与えられた^[3][10]。

アイトネの見かけの等級は22.7であり、アルベドを0.04と仮定した場合、アイトネの直径はおよそ 3 km と推定される^[5]。また、密度を 2.6 g/cm³ と仮定した場合、質量はおよそ 4.5 ×10¹³ kg と推定される^[5]。アイトネは、木星から2300万km前後の距離を逆行軌道で公転し、軌道傾斜角が 165° 前後の不規則衛星のグループであるカルメ群に属している^[2][3]。