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アイム・ジャスト・ケン

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アイム・ジャスト・ケン」("I'm Just Ken")は、カナダの俳優のライアン・ゴズリングが2023年の映画『バービー』のサウンドトラック『バービー・ザ・アルバム』のために歌った楽曲である。作詞・作曲・プロデュースはマーク・ロンソンアンドリュー・ワイアット英語版が務めた。この曲はSpotifyで7000万回以上[1]YouTubeで300万回以上再生されている[2]第29回クリティクス・チョイス・アワード歌曲賞を受賞したほか、第66回グラミー賞視覚メディア楽曲賞英語版第96回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた。

概要 「アイム・ジャスト・ケン」, ライアン・ゴズリングの楽曲 ...
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背景

「アイム・ジャスト・ケン」はセンチメンタルな「80年代のパワー・バラード英語版」と評されている[3]。映画公開に先立つマーケティングや宣伝資料で使われていた「She's everything. He's just Ken」(彼女は全て。彼はただのケン)というフレーズはこの曲への暗示である[4]

制作

「アイム・ジャスト・ケン」は『バービー・ザ・アルバム』のために書かれた最初の曲の1つである。プロデューサーのマーク・ロンソンは『バービー』の脚本を読んでケン英語版のキャラクターに共感し、このバラードを書くインスピレーションを得た[4]

私は即座にこの「僕はただのケン / 他のどこかでは10(テン)だ」("I'm just Ken / Anywhere else I'd be a 10.")という歌詞を思いついた。ただ面白いと思った。この哀れな男が、すこしエモいと感じた。彼は凄くホットなのに、構って貰えないのだ。

ロンソンは「アイム・ジャスト・ケン」のデモを収録し、監督のグレタ・ガーウィグのもとへ送ったものの、彼は当初この曲が映画に使われるとは思っていなかった。しかしガーウィグはこの曲を気に入り、ケン役のライアン・ゴズリングに聴かせた[4]。ゴズリングはそれが自身に「深い」影響を与えたと述べ[3]、映画でそれを披露できるかどうかを尋ねた[5]。ガーウィグはこの新要素に合せるために映画の重要な場面を書き直さなければならなかった[4][6]

ロンソンの同僚でサウンドトラックのプロデューサー仲間でもあるアンドリュー・ワイアット英語版はロンソンがゴズリングとボーカルを録音するためにロンドンに飛ぶ前に曲の残りを書いた[3]。『Vulture』のインタビューでロンソンは「ライアンとのスタジオで彼のパフォーマンス全体が引き上がった。少し投げやりに感じられた台詞が彼によって突如、より大きな意味を持つようになった」と述べた[6]。ゴズリングがトラックを録音したのは3時間だけであった[7]

ゴズリングがボーカルを録音した後、ロンソンはガンズ・アンド・ローゼズのギタリストのスラッシュにトラックを送り、彼はこの曲を「クール」であると感じ、ギター演奏に同意した[7]。ギタリストのウルフギャング・ヴァン・ヘイレンフー・ファイターズのドラマーのジョシュ・フリース英語版もこのトラックで演奏している[6][8]

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発表

バービー』の公開に先立ってワーナー・ブラザースは2023年7月10日にゴズリングが「アイム・ジャスト・ケン」を披露するクリップを公開した[9][10]。2023年8月21日にはリハーサル映像と映画の実際のミュージカル場面のクリップを組み合わせた「舞台裏」ミュージック・ビデオが公開された[11]

パーソネル

クレジットは全て『バービー・ザ・アルバム』のCDライナーノーツより引用[12]

  • マーク・ロンソン - ソングライター、プロデューサー、ベースギター、シンセ
  • アンドリュー・ワイアット英語版 - ソングライター、プロデューサー、シンセ、バックボーカル、クワイヤアレンジメント
  • ピカール・ブラザーズ英語版 - アディショナルプロダクション
  • スラッシュ - リードギター、リズムギター
  • ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン - リズギター
  • ジョシュ・フリース英語版 - ドラマー
  • マイク・リチウティ - ピアノ
  • ロジャー・マニング - シンセ
  • ブランドン・ボスト - プログラミング、エンジニアリング
  • ジェフ・フォスター英語版 - 男声クワイヤレコーディングエンジニア
  • ピーター・コビン英語版 - スコアリングエンジニア、女声クワイヤレコーディングエンジニア
  • クリスティ・ウィアレイ - スコアリングエンジニア、女声クワイヤレコーディングエンジニア
  • ダニエル・ハイデン - Pro Toolsレコーディスト
  • アレックス・ヴェンゲル - オーケストラレコーディング、ピアノレコーディングエンジニア
  • マット・ダンクリー - オーケストラアレンジメント
  • ベン・パリー英語版 - クワイアマスター
  • リッキー・ダミアン - エンジニアリング
  • ジェイク・ファーガソン - アシスタントエンジニアリング
  • マイク・クリンク - スラッシュのレコーディング
  • トム・エルムハースト英語版 - ミキシング
  • アダム・ホン - ミックスのエンジニアリング
  • アビー・ロード・スタジオ・オーケストラ - オーケストラ
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受賞とノミネート

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チャート

週間チャート

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年間チャート

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パロディ

2023年10月14日放送の『サタデー・ナイト・ライブ』のエピソードでコメディアンのピート・デイヴィッドソンがこの曲を「I'm Just Pete」としてパロディ化し、自身の私生活を嘲笑した[48][49]

『Ken the EP』

概要 『Ken the EP』, リリース ...

2023年12月20日、ゴズリングとロンソンは「アイム・ジャスト・ケン」の原曲に加えて3つの追加バージョンを収録したEP盤を発表した。「Merry Kristmas Barbie」の副題をもち、スタジオのゴズリング、ロンソン、ワイアットが登場するクリスマス・バージョン英語版のパフォーマンス・ビデオも公開された[50][51]

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参考文献

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