アメリカ合衆国の3フィート6インチ軌間の鉄道

本項ではアメリカ合衆国における3フィート6インチ軌間の鉄道について述べる。

サンフランシスコ・ケーブルカー

アメリカ合衆国の鉄道においては基本的に標準軌が採用されてきたが、地下トンネルを走る鉱山鉄道としては3フィート6インチ軌間が広く用いられていた^[1][2] 。

また、過去においては路面電車など都市の交通機関としても採用例が多数存在した。主な例としてコロラド州デンバーの市街電車のデンバー軌道やカリフォルニア州ロサンゼルス市内をネットしたロサンゼルス鉄道があり、サンフランシスコ・ケーブルカーはその現存例である。

採用例

博物館を含め、現役路線は太字で示した。

所在地	鉄道
カリフォルニア州	ロサンゼルス鉄道 (パシフィック電鉄と共用する併用軌道区間において三線軌条を採用している区間もあった) （廃止） マウント・ロウ鉄道（英語版） （一部は標準軌に改軌） （マウント・ロウ（英語版）にかつて存在した登山鉄道。アメリカ合衆国国家歴史登録財指定） (廃止) パシフィック電鉄 （標準軌。ロサンゼルス鉄道と同じ線路を使用するために3フィート6インチ/標準軌の三線軌条の併用軌道区間があった）（廃止） en:Poway–Midland Railroad （保存鉄道）(現役) サンディエゴ電鉄（英語版） (標準軌へ改軌) (廃止) サンフランシスコ・ケーブルカー (アメリカ合衆国国定歴史建造物指定) (現役) 南カリフォルニア鉄道博物館(Southern California Railway Museum)（旧称：オレンジエンパイア鉄道博物館 Orange Empire Railroad Museum） （鉄道博物館。ロサンゼルス鉄道や京都市電のN電などの車両を保存する。動態保存を含んだ鉄道保存活動のため、標準軌、3フィートゲージ、標準軌と3フィート6インチゲージの三線軌条の線路を有する） （現役）
コロラド州	デンバー軌道 (廃止) en:Henderson molybdenum mine (ほぼ廃止)
メイン州	ニューブランズウィック鉄道（英語版） (カナダ・ニューブランズウィック州まで伸びていた) (標準軌へ改軌) (廃止)
ネブラスカ州	en:Covington, Columbus and Black Hills Railroad (廃止)
ニュージャージー州	アトランティックシティ鉄道（英語版）関連（いずれも廃止） Philadelphia and Atlantic City Railroad （標準軌へ改軌） （廃止） Philadelphia and Atlantic City Railway （廃止） Pleasantville & Ocean City Railroad (標準軌へ改軌) （廃止）
ニューヨーク州	en:Pelham Park and City Island Railway関連（いずれも廃止） City Island Railroad （廃止） Pelham Park Railroad Company （モノレールへ転換） （廃止）
オレゴン州	かつてオレゴン州ポートランドで運行されていた路面電車路線（en:Portland Street Railway Company、en:Portland Railway, Light and Power Company、Portland Traction Companyなど時期により運行業者は異なる）。最終的に1950年に全廃。 同社のインターアーバン路線でも一部採用例があった。
ペンシルベニア州	モーク・チャンク・スイッチバック鉄道 (アメリカ合衆国国家歴史登録財指定) (廃止) パイオニア・トンネル(Pioneer Tunnel)[3] - アシュランド (ペンシルベニア州)（英語版）参照 （現役）