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アリススプリングス

オーストラリアの都市 ウィキペディアから

アリススプリングス
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アリススプリングスAlice Springs)は、オーストラリアノーザンテリトリー(北部準州)にある都市。単に「The Alice」とも呼ばれる。人口は2万6534人(2018年)で、北部準州では首府のダーウィンに次ぎ2番目に人口が多い。古くからこの地に居住してきたアボリジニのアレント(Arrente)族英語版は、この地をムバーントゥワ(Mparntwe)と呼んでいる。

概要 アリススプリングス, 位置 ...
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歴史

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町の名前の由来となった湧き水。

当初はスチュアート(Stuart)と名付けられ、オーストラリア大陸の奥地、いわゆる「アウトバック」における、南北交通の拠点として建設された。スチュアートにはアウトバック最大の電信中継所が設けられ、これはロンドンからシドニーまでを繋ぐ遠大な電報網の重要な基地であった。この電信中継所のすぐ傍に湧き水が見られた。この湧き水は、南オーストラリア州(当時北部準州は南オーストラリア州が管轄していた)電信監督官であったチャールズ・トッド(Charles Todd)の妻アリス・トッド(Alice Todd)にちなんで、アリススプリングスと名付けられた[2]。電信中継所もアリススプリングスを名乗ったため、次第にスチュアートよりもアリススプリングスが一般的な呼称となっていった。1929年アデレードからの鉄道がスチュアートに達し、駅が既存市街地の南部に設けられたため街自体も南側に移動した。この結果、電信中継所の周囲は公園として整備し、電信中継所の建物は博物館として保存したものの、市街地はアリススプリングス(湧き水)からは離れた。それでも、この名を街の名前として使う住民が多く、議論の末、1933年には正式にスチュアートはアリススプリングスに名称変更された。ただ、アデレードからアリススプリングスを通ってダーウィンに至る道路は、現在もスチュアート・ハイウェイ(Stuart Highway)と呼ばれている。また町の通りの1本にも、スチュアート・テラス(Stuart Terrace[注釈 1])と名前が残っている。

なお、アリススプリングスにはRegency Museum of Aborigines and Northan Territoryと言う、歴史に関する公営の博物館も設置されている。

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地理・交通

要約
視点

南回帰線のわずかに南、オーストラリア大陸のほぼ中央に位置するため、海から800 km近く離れており、ダーウィン・アデレードといった大都市からもそれぞれ1431 km・1535 km離れており、地理的に隔絶されている。マクドネル山地の東側に形成された町で、市街地をトッド川(Todd River)が貫流している。ウルル(エアーズロック)やカタ・ジュタで知られるウルル=カタ・ジュタ国立公園への観光拠点として利用される。現在はアデレードとダーウィンを結び「ザ・ガン」号が運転されている大陸縦断鉄道の途中駅の1つである。しかし、大陸縦断鉄道が2004年に全通するまでは、この路線の北の終点であり、鉄道と自動車交通の接点であった。なお、市街地中心部から南に14 km程行った場所にはアリス・スプリングス空港が設置されており、オーストラリア国内主要都市との空路が結ばれている。

気候

さらに見る アリススプリングス(1941 - 2012)の気候, 月 ...
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産業

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アリススプリングスの街並み

アリススプリングスの主要産業は観光業である。アウトバック各地へ訪れる際の拠点として利用されるだけでなく、アリススプリングス自体にも多くの見所がある。ロイヤルフライングドクターサービスの基地や、無線で授業を行うスクールオブジエアーの発信所なども置かれており、アウトバックの生活を支える重要な拠点でもある。またアメリカ合衆国オーストラリアで保有している、パインギャップと呼ばれる軍事衛星の管理施設もある。

舞台になった作品

脚注

外部リンク

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