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アルゴンの同位体

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アルゴンの同位体(アルゴンのどういたい)は25種類が知られており、そのうち36Ar、38Ar、40Arの3種類が安定同位体となっている。

太陽大気など宇宙における同位体存在比は36Ar:84.2%, 38Ar:15.8%, 40Ar:0.026%と、36Arが多い[1]。これは宇宙の元素合成においてアルファ反応によりアルファ粒子の整数倍の原子が多量に合成されるためである。これに対し、地球大気中のアルゴンはほとんどがカリウム4040K)の崩壊により生成されたものであるため[注 1]、以下の一覧に示す通り40Arが圧倒的に多い。これにより、アルゴンの標準原子量は39.948(1) uとなっている。

地球の大気中では、宇宙線の作用により40Arとともに39Arが生成する。地球表面の環境では、39Kによる中性子捕獲43Ca(n,α)40Ar反応等によっても生じる[2]。天然のアルゴン中の39Arの割合は、(8.0±0.6)×10−16 g/gすなわち(1.01±0.08) Bq/kgと測定されている[3]37Arは、大気圏での核実験により40Ca(n,α)37Ar反応で生成され、35日の半減期を持つ[4]。地球大気中の42Arの割合は、6×10−21程度である[5]

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注釈

  1. 自然界に存在するカリウムのうち40K天然放射性同位体であり、1.250×109年の半減期を持つ。電子捕獲陽電子放出β+崩壊)により40Ar(11.2%)となるか、またはベータ崩壊により40Ca(88.8%)となる。この性質は、カリウム-アルゴン法として岩石の年代測定に用いられる。

参考文献

外部リンク

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