イソフェンホス

イソフェンホス (Isofenphos) は、以前種子処理剤として使われていた殺虫剤である。リン酸エステルに属する。熱帯の国々ではシロアリの駆除にも使われていた。

イソフェンホス
IUPAC名 propan-2-yl 2-[ethoxy-(propan-2-ylamino)phosphinothioyl]oxybenzoate
別称 Oftanol, Ameze
識別情報
CAS登録番号	25311-71-1
ECHA InfoCard	100.042.544
PubChem CID	32872
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID8032417
特性
化学式	C15H24NO4PS
モル質量	345.39 g mol−1
外観	黄色から褐色の液体
密度	1,133 g·cm−3[1]
融点	-21 °C[1]
沸点	250 °C[1]
水への溶解度	ほとんど不溶 (0,018 g·l−1 bei 20 °C)[1]
危険性
GHS表示:
絵表示
致死量または濃度 (LD, LC)
半数致死量 LD50	21.1mg/kg (ラット、経口) 162mg/kg (ウサギ、経皮)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

調製

イソフェンホスは三塩化リンから作られる。これは、塩化アルミニウムの存在下で硫黄と反応してチオホスホリル三塩化物を形成し、エタノールと反応してエチルチオリン二塩化物を形成する。 次のステップは、サリチル酸イソプロピルとの反応と、得られた中間体のイソプロピルアミンとの反応である^[2] 。

Synthese von Isofenphos

規制

EU委員会は2002年に、農薬の許可された有効成分のリストにイソフェンホスを含めないことを決定した^[3] 。ドイツ、オーストリア、スイスで承認されている植物保護製品（ドイツ語版）には含まれていない^[4]。