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ウィダー

ベナンの都市 ウィキペディアから

ウィダー
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ウィダーフランス語: Ouidah)は、ベナンアトランティック県の都市・コミューンベニン湾に面する昔からの貿易港である。コミューン(基礎自治体)としてのウィダーはPahouなどの都市を含み、面積は364平方キロメートル、人口は162,034人(2013年国勢調査[1])。都市としてのウィダーのみの人口は47,616人(2013年国勢調査[2])。

概要 ウィダー Ouidah, 位置 ...
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歴史

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19世紀後半のサン・ジョアン・バプティスタ・デ・アジュダ砦

ウィダーは、サヴィー英語版を王都とするウィダー王国英語版英語: Kingdom of Whydah英語: Hueda - フエダ王国、サヴィー王国とも)の貿易港であった。16世紀末には交易地としてすでに成立しており、1680年にはポルトガルサン・ジョアン・バプティスタ・デ・アジュダ砦を立てて交易の拠点とした。

1727年にウィダー王国は内陸のダホメ王国アガジャ英語版王によって占領された。この街は特に奴隷貿易の拠点として栄えた。19世紀前半には、ここに拠点をおいたポルトガルの奴隷商人フランシスコ・フェリックス・ダ・ソウザ英語版とダホメ国王ゲゾの間で奴隷の取引が盛んにおこなわれ、ここからアメリカへと奴隷が輸出されていった。

1960年フランス領西アフリカからダホメ共和国として独立すると、1961年にはサン・ジョアン・バプティスタ・デ・アジュダ砦はダホメ政府によって接収された。

1999年よりアトランティック県の県都であったが、2016年にアラダへ変更された[3][4]

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世界遺産

現在では奴隷貿易時代の遺構がいくつか残り、また奴隷貿易のモニュメントが複数立てられている。1995年には奴隷が積み出された浜辺に還らずの門(Door of No Return)と呼ばれるモニュメントが立てられた。また、この奴隷貿易の遺構は1996年に世界遺産の暫定リストに加えられた。

ヴードゥー教の聖地

ウィダーはヴードゥー教(ベナンではヴォドゥンと呼ばれる)の聖地であり、この地から世界中に散った奴隷たちによってヴードゥー教が世界に広まった。現在でも年に一度ヴードゥーの信徒国際会議がウィダーで開かれている。また、1992年には当時のニセフォール・ソグロ大統領とベナン政府によってウィダー92というヴードゥー芸術・文化祭が開催された。[5]

文学作品

  • ブルース・チャトウィン(Bruce Chatwin)著 『ウィダの総督(The Viceroy of Ouidah)』 めるくまーる (1989), ISBN 4839700478 , 全国書誌番号:90041881
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ウィダーのバシリカ
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ウィダー歴史博物館
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ウィダーに上陸した大海賊のバーソロミュー・ロバーツ

脚注

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