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腎芽腫

小児の腎腫瘍 ウィキペディアから

腎芽腫
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腎芽腫(じんがしゅ、Wilms腫瘍)は、小児の腎腫瘍の一つ。小児腎腫瘍の中ではもっとも頻度が高く90%を占め、全小児悪性腫瘍においても6%をしめる代表的な腹部悪性腫瘍である[1]ウィルムス腫瘍と呼ばれることも多い[1]

概要 腎芽腫, 概要 ...
13ヵ月の患者の右腎に生じた腎芽腫のCTスキャン
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HE染色した腎芽腫の組織像
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概要

神経芽腫、肝芽腫と並び、小児の3大固形悪性腫瘍のひとつである[2]。好発年齢2歳〜5歳で、3歳〜4歳でピークを迎える[1][3]。後腎原基細胞に由来すると考えられている[1]WT1遺伝子の片側に変異が生じると腎不全と仮性半陰陽を認めるFraiser症候群をおこし、両側に変異を起こした場合に腎芽腫が発生する。発生率の男女差は、同等かやや女児に多い傾向がある[2]

原因

兄弟間、双胎間に多く発症するため遺伝的な原因が示唆され、現在がん抑制遺伝子であるWT1遺伝子、WT2遺伝子が責任遺伝子として同定されている[1][2]

検査

腹部超音波検査CTMRIなど[1][2]

予後・治療

比較的予後は良好である[1]。転移のない腎芽腫の5年生存率は90%以上[3]。治療は病期、年齢により異なるが外科治療、放射線治療、化学療法を行う。抗がん剤ではアクチノマイシンDアドリアマイシンビンクリスチンなどが用いられる[3]

脚注

関連項目

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