ウラジーミル・クリショフ

ウラジーミル・グリゴリエヴィチ・クリショフ (ロシア語: Владимир Григорьевич Кулишов、1957年7月20日～）は、ロシアの上級大将で2013年4月11日からロシア連邦保安庁（FSB）第一次官とロシア国境軍（国境警備隊）司令官を務めている^[3]。

ウラジーミル・クリショフ
Владимир Кулишов
ロシア連邦保安庁第一次官兼ロシア国境軍司令官
現職
就任 2013年4月11日
前任者	ウラジーミル・プロニチェフ
個人情報
生誕	ウラジーミル・グリゴリエヴィチ・クリショフ (1957-07-20) 1957年7月20日（68歳）[1] ソビエト連邦ロシア・ロストフ州[2]
表 話 編 歴

伝記

1957年7月20日にロストフ州で生まれる^[4]。

1979年、キエフ民間航空技術者大学を卒業し、第412ロストフ民間航空機工場で勤務^[5]。

1982年8月、F.E.ジェルジンスキー名称高等学校（現ロシア連邦保安庁アカデミー）を卒業し、国家治安機関で勤務してきた^[6]。

2000年以降、FSB中央局で勤務。

2003年7月以降、FSBサラトフ州支局長に就任^[7]。

2004年、FSB第2局テロ対策部門第1次官、その後FSBチェチェン共和国支局長に就任^[8]。

2008年8月から2013年3月まで、クリショフはFSB次官と国家対テロ委員会首席補佐官を務めた^[9]。

2013年3月、タス通信とRIAノーボスチは、クリショフがFSB第一次官（国境軍司令官）に任命されたことを初めて報じた。クリショフは4月11日に正式に着任した^[10]。

制裁

2022年10月6日、ロシアのウクライナ侵攻を背景に、欧州連合（EU）は、クリショフが「ウクライナの領土一体性、主権、独立を損なう、あるいは脅かす行為や政策を支援し、実行している」としてEUの制裁リストに加えた。 EUは、クリショフの指揮下で、ロシア国境軍の職員が組織的な「濾過」作戦とウクライナ占領地からのウクライナ人の強制送還に加わり、さらにロシア国境軍はウクライナ国民を不法に長時間の尋問、検査、拘禁にさらしたと指摘した^[11]。

クリショフは、スイス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの制裁リストにも加えられている^[12][13][14]。

私生活

妻のインガ・レオニドヴナ・クリショヴァはモスクワに在住して働いている。夫婦には2人の息子^[15]と1人の娘がいる。