エウリドメ (衛星)

エウリドメ^[6][7]（英語：Eurydome、確定番号：Jupiter XXXII^[1]）は木星の第32衛星である。

エウリドメ Eurydome
仮符号・別名	Jupiter XXXII[1] S/2001 J 4
見かけの等級 (mv)	22.7[2]
分類	木星の衛星 (不規則衛星)
発見
発見日	2001年12月9日[1][3]
発見者	スコット・S・シェパードら
軌道要素と性質
軌道の種類	パシファエ群
木星からの平均距離	23,146,000 km[4]
離心率 (e)	0.2755[4]
公転周期 (P)	717.31 日 (1.964 年)[4]
軌道傾斜角 (i)	150.271°[4]
近点引数 (ω)	223.631°[4]
昇交点黄経 (Ω)	302.470°[4]
平均近点角 (M)	287.689°[4]
木星の衛星
物理的性質
直径	~3.0 km[5]
質量	~4.5 ×1013 kg[5]
平均密度	2.6 g/cm3 (仮定値)[5]
アルベド（反射能）	0.04 (仮定値)[5]
■Template （■ノート ■解説） ■Project

2001年12月9日に、スコット・S・シェパードが率いるハワイ大学の観測チームによって発見され、S/2001 J 4 という仮符号が与えられた^[8][9]。観測にはカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡、ハワイ大学の望遠鏡が用いられ、その他の10個の新しい木星の衛星の発見とあわせて、2002年5月15日に小惑星センターのサーキュラーで公表された。その後2003年8月8日に、ギリシア神話のゼウスの恋人に因んで命名され、Jupiter XXXII という確定番号が与えられた^[3][10]。

エウリドメの見かけの等級は22.7であり、アルベドを0.04と仮定した場合、エウリドメの直径はおよそ 3 km と推定される^[5]。また、密度を 2.6 g/cm³ と仮定した場合、質量はおよそ 4.5 ×10¹³ kg と推定される^[5]。エウリドメは、木星から2300万〜2400万km前後の距離を逆行軌道で公転し、軌道傾斜角が 145°〜158° 程度の不規則衛星のグループであるパシファエ群に属している^[2][3]。