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エガセラ科

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エガセラ科エガセラか、Eggerthellaceae)は、真正細菌放線菌門コリオバクテリウム綱エガセラ目である。

概要 エガセラ科, 分類 ...

2023年現在、エガセラ目に属する唯一の科である[5]

エガセラ科の英名"Eggerthellaceae"は、タイプ属エガセラ属Eggerthella)に、科を意味する接尾辞"-ceae"を組み合わせた造語である[15]

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臨床学的特徴

エガセラ科の細菌のほとんどは好気性で非運動性(例外としてGordonibacter属とSenegalimassilia属には運動性示す菌種が存在する)且つ非糖分解性で非胞子形成性である[15]。ヒトや動物の糞便から分離され、またヒトの結腸、膣、口腔、血液などからも見出される[15]。いくつかの種は歯周または歯内感染症、クローン病、重度の菌血症の患者の検体からも分離されたことがある[15]

分子生物学的特徴

GC含量は43.4から66.3 mol%である[15]

ゲノム配列解析により、エガセラ科細菌にのみ存在する13種のconserved signature indels (CSIs)が特定されている。これらCSIを含むタンパク質にはcontaexcinuclease ABCサブユニットUvrC、DNAポリメラーゼIIIサブユニットα、リボヌクレアーゼIII、tRNA (N6-イソペンテニルアデノシン(37)-C2)-メチルチオトランスフェラーゼ(MiaB)、ペプチド鎖終結因子2、16S rRNA (シトシン(1402)-N(4))-メチルトランスフェラーゼ、伸長因子Tu、UDP-N-アセチルグルコサミン-1-カルボキシビニルトランスフェラーゼDNAポリメラーゼIIIサブユニットε、UDP-グルコース-4-エピメラーゼ及びDNA依存性RNAポリメラーゼサブユニットαである[15]。特定されたCSIはエガセラ科の種とコリネバクテリウム目の他の種を区別するための信頼できる重要な手段を提供する。

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系統樹

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エガセラ科内の各分類項目間の関係を表す系統樹。エガセラ科及びエガセラ科のAldercreutzia属のconserved signature indels(CSIs)の数が特定されており、系統樹にその数が表示されている。この図は2021年発行の「Bergey's Manual of Systematic Bacteriology」のエガセラ科の項目に基づいている[16]

現在認められている分類体系はList of Prokaryotic names with Standing in Nomenclature (LPSN)に基づく。下記の系統樹は全ゲノム解析の結果に基づいている[17][注釈 1]。右図により詳細な系統樹を示す。

エガセラ科(Eggerthellales)

スラッキア属 (Slackia)

クリプトバクテリウム属 (Cryptobacterium)

デニトロバクテリム属 (Denitrobacterium)

セネガリマシリア属 (Senegalimassilia)

エガセラ属 (Eggerthella)

ゴルドニバクター属 (Gordonibacter)

Adlercreutzia

外群

コリオバクテリウム科 (Coriobacteriales)

脚注

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