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エールディヴィジ
オランダのサッカー1部リーグ ウィキペディアから
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エールディヴィジ(オランダ語: Eredivisie, オランダ語発音: [ˈeːrədiˌvizi])は、オランダにおけるプロサッカーリーグのトップディビジョンである。
歴史
要約
視点
オランダのサッカーリーグの歴史は1897年まで遡るが、プロ化されてエールディヴィジとしてスタートしたのは1956-57シーズンからである。創設当初はアヤックス、BVC、BVV、DOS、EVV、エリンクヴァイク、SCエンスヘデ、フェイエノールト、フォルトゥナ'54、GVAV、MVV、NAC、NOAD、PSV、ラピドJC、スパルタ、VVV '03、ヴィレムIIの18クラブが参加した[1]。レギュレーションは、1956年から18チームとほぼ変動していない。
1897年、オランダ主要都市で発足したチーム同士が競い合ったのをきっかけに、サッカーの普及とともに全国選手権の開催へと発展していった。しかし、第二次世界大戦前には多くの西欧各国のサッカーリーグがプロ化された中、オランダのリーグは1950年代までセミプロやアマチュアの体制をとるクラブがほとんどであった。その後、オランダでもプロ化の機運が高まりはじめ、1954年にリーグがプロ化し、1956年にエールディヴィジが発足した。ちなみにプロ化以前の第二次世界大戦中、オランダはナチス・ドイツの占領下に置かれたが、オランダリーグ自体はアマチュアであったためか、リーグは例年通りに開催された。なお事情は違うが、スコティッシュ・プレミアリーグも第二次世界大戦中に通常開催している。
アヤックスとフェイエノールトの対戦はデ・クラシケル(De Klassieker)と呼ばれる。プロ化した1956-57シーズンから2007-08シーズンまでの52回のリーグ戦で、アヤックス、PSV、フェイエノールトの3チームが48回の優勝を記録する、完全な三強寡占のリーグ構造であった。それ以外のチームではDOS (1957-58) 、スパルタ・ロッテルダム (1958-59) 、DWS (1963-64) 、AZ (1980-81) の計4回にとどまり、1981-82シーズンからの27シーズンは三強による優勝の独占が続いた。しかし、ボスマン判決によって1996年以降は他国リーグの青田買いの対象となり、各国の代表選手達が次々と他国リーグへ移籍。三強も例外ではなく、主力選手の流出で戦力低下を余儀なくされリーグの地盤沈下を招いた。
2000年代に入ると、アヤックスやPSVが海外での選手発掘によって戦力の底上げに成功してUEFAチャンピオンズリーグでの活躍で復活を印象づけたのに対して、フェイエノールトは2002年のUEFAカップ制覇を境に経済的に弱体化。一方で、AZやトゥウェンテなどのチームが徐々に力をつけて上位陣に定着、2008-09シーズンにはAZが28年ぶり2度目の優勝、2009-10シーズンにはFCトゥウェンテがチーム創設以来初のリーグ優勝を果たした。
このためかつての圧倒的優位を失ったトップ3は、伝統的なトップ3との意味で"トラディツォネール・トップ3"と呼ばれているが、現在でもクラブ規模の面では依然群を抜いた存在であり、地方クラブがこの3クラブを追い抜く事は不可能に近い[注釈 1]。AZは後にスポンサーの銀行が破産し経済力が大きく低下、代わりに外国資本によって買収されたフィテッセが財政面での力を付け[注釈 2]、財政面で危機を脱したフェイエノールトが、トップクラブを夢見て運営に失敗したトゥエンテの予算規模を再び抜いている。
2019-20シーズン、世界中で猛威を振る新型コロナウイルス感染症の影響を受けるオランダでは、4月にマルク・ルッテ首相が9月までのプロフットボールをはじめとしたイベント開催の禁止を発表した。これを受け、1956年のエールディヴィジの歴史において史上初めてリーグ打ち切りが決定した。
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大会形式
18クラブによる2回総当りで、基本的に8月終わりに開幕して翌年5月に閉幕する。
UEFA主催大会の出場権
2024-25シーズン以降は以下の通りである。
- 上位2クラブが次年度のUEFAチャンピオンズリーグリーグフェーズへの出場権を獲得し、3位のクラブは3次予選から出場となる。
- 4位のクラブは次年度のUEFAヨーロッパリーグ2次予選の出場権を獲得する。ただし、KNVBカップ王者がリーグを3位以内で終えている場合は繰り上げでUEFAヨーロッパリーグリーグフェーズの出場権を獲得し、5位のクラブが2次予選に出場する。
- 5位以下の4クラブでプレーオフを行い、勝者がUEFAカンファレンスリーグ2次予選に出場する。
エールステ・ディヴィジとの昇降格
エールステ・ディヴィジ(2部)との入れ替えは3クラブとなる。2020-21シーズン以降の規定では、エールディヴィジ下位2クラブが自動的に降格し、16位のクラブははエールステ・ディヴィジの6クラブと昇降格プレーオフを争う。詳細はエールステ・ディヴィジを参照。
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リーグ再編構想
2021年3月16日、ベルギープロリーグは総会でリーグ戦の将来について検討を行い、ジュピラー・プロ・リーグとエールディヴィジを統合して「BeNeLiga(ベネリーガ)」の創設に向けて全会一致で合意したことを発表[2]。ただし、2025年時点でこの構想に進展はない。過去には女子サッカーにおいて、2011年にBeNeスーパーカップが開催され、2012-13シーズンからは後継となるBeNeリーグが発足したものの、2014-15シーズンを最後に終了している。
所属クラブ
- 2023-24シーズン
2023-24シーズンのエールディヴィジのクラブ数は前年同様の18。昨シーズンのエールステ・ディヴィジからの昇格クラブはヘラクレス・アルメロ、PECズヴォレ、アルメレ・シティFCの3クラブ。
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歴代優勝クラブ
要約
視点
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クラブ別優勝回数
要約
視点
都市別優勝回数
連覇記録
4連覇
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歴代得点王
要約
視点
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国際大会での戦績
- UEFAチャンピオンズリーグ優勝 : 6回
- アヤックス (4回)
- フェイエノールト (1回)
- PSVアイントホーフェン (1回)
- UEFAチャンピオンズリーグ準優勝 : 2回
- アヤックス (2回)
- UEFAヨーロッパリーグ優勝 : 4回
- フェイエノールト (2回)
- PSVアイントホーフェン (1回)
- アヤックス (1回)
- UEFAヨーロッパリーグ準優勝 : 3回
- UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ準優勝 : 1回
- フェイエノールト (1回)
- UEFAカップウィナーズカップ優勝 : 1回
- アヤックス (1回)
- UEFAカップウィナーズカップ準優勝 : 1回
- アヤックス (1回)
- UEFAスーパーカップ優勝 : 3回
- アヤックス (3回)
- UEFAスーパーカップ準優勝 : 3回
- アヤックス (1回)
- フェイエノールト (1回)
- PSVアイントホーフェン (1回)
- インターコンチネンタルカップ優勝 : 3回
- アヤックス (2回)
- フェイエノールト (1回)
- インターコンチネンタルカップ準優勝 : 1回
- PSVアイントホーフェン (1回)
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個人記録
通算出場数
- 2019-20シーズン終了時点
通算得点数
- 2019-20シーズン終了時点
シーズン別大会名
- Eredivisie (1956–1990)
- PTT-Telecompetitie (1990–1999)
- KPN-Telecompetitie (1999–2000)
- KPN Eredivisie (2000–2002)
- Holland Casino Eredivisie (2002–2005)
- Eredivisie (2005–現在)
脚注
関連項目
外部リンク
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