トップQs
タイムライン
チャット
視点

オイラーの和公式

収束の遅い無限級数の和を求めるときに便利な公式 ウィキペディアから

Remove ads

数学において、オイラーの和公式(オイラーのわこうしき、オイラー・マクローリンの公式、: Euler–Maclaurin formula)は1735年頃オイラーマクローリンにより独立に発見された級数の和を与える公式である[1]。この公式は収束の遅い無限級数の和を求めるときに便利であるが、が多項式であるような場合を除き、とすればベルヌーイ数が急速に大きくなって発散する。従って、漸近展開のように発散する前の適当なところで打ち切らなければならない。また、この公式は台形公式による数値積分の誤差を示すものと考えることもできる。

但し、ベルヌーイ数ベルヌーイ多項式である。

なお、は導関数、床関数を表す。

ダルブーの公式英語版はこれの一般化である。

Remove ads

証明

要約
視点

ベルヌーイ多項式の性質(若しくは定義)により

である。有限回の部分積分を繰り返して

となるが、これはに置き換えても成り立つから

である。を代入すれば

を得る。移項して形式を整えると

となる。或いは

となる。

Remove ads

関連文献

  • M.ベック、S.ロビンス著 ; 岡本吉央(訳):「離散体積計算による組合せ数学入門」、シュプリンガー・ジャパン、ISBN 978-4-431-10077-5 (2010年7月4日)。※第10章 におけるEuler-Maclaurin和。

関連項目

出典

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads