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オヨギゴカイ

環形動物の属 ウィキペディアから

オヨギゴカイ
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オヨギゴカイ(泳沙蚕、属名:Tomopteris)は、環形動物門多毛綱オヨギゴカイ属に属する種の総称、またはオヨギゴカイ属に属する動物の一種(Tomopteris pacificaまたはTomopteris helgolandica)である。本項ではオヨギゴカイ属とその一種Tomopteris pacificaおよびTomopteris helgolandicaについて解説する。

概要 オヨギゴカイ属, 分類 ...
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特徴

深海上部漸深層に生息している[1]。海底で生活するベントスではなく、浮遊しているプランクトンである。

世界各地から発見されている。ほかのどの環形動物と近縁かよくわかっていない。

  • Tomopteris australiensis Augener, 1927 - 南東部を除くオーストラリア近海に棲息[2]
  • Tomopteris cavalli Rosa, 1908
  • Tomopteris elegans
  • オヨギゴカイ[1] Tomopteris helgolandica - 40mm[1]
  • Tomopteris mortenseni Augener, 1927
  • Tomopteris nisseni
  • オヨギゴカイ[3] Tomopteris pacifica
  • Tomopteris planctonis
  • Tomopteris renata
  • オナシオヨギゴカイ[1] Tomopteris septentrionalis Steenstrup, 1849 - 20mm[1]
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Tomopteris pacifica

概要 オヨギゴカイ, 分類 ...

本種(Tomopteris pacifica)は日本近海に生息するオヨギゴカイ属の一種。

特徴

顎を持たず、何を食べるのかは不明だが、マリンスノー(プランクトンなどの死骸)を食べるとの説がある[3]

体長20cm[4]で、節は約25個、肢は約22対あり、長い尾を持つ[3]。他のゴカイ体節から伸びた剛毛で進むのに対し、オヨギゴカイは剛毛が体内に収まり外に伸びていないので、長く突き出た疣足でオールのように使って泳ぐ[3]。疣足は細長く、先が2つに分かれていて、この疣足の中に丸く透き通った卵を収めている[3]

顔の先の方には左右水平に突き出した角飾りのようなものがあり、この付け根には口前葉が融合した体節がある[3]。その後ろに眼があり、脇から昆虫の触角のような長い触手がのびている[3]

分布

日本では三陸沖相模湾の水深534 - 693mに生息している[3]

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相模湾の範囲

Tomopteris helgolandica

概要 オヨギゴカイ, 分類 ...

本種(Tomopteris helgolandica)はヨーロッパに生息するオヨギゴカイ属の一種。

特徴

全長20-40mm[5]成体は暗褐色の縞があるが、標本の固定時に透明となる[5]。側足に剛毛はない[5]

分布

北極海大西洋北海イギリス海峡地中海の沿岸に分布[5]。 深さは遠洋(Pelagic)浅海(Neritic)にかけて生息[5]

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参考文献

脚注

関連項目

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