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オーヴァー・ザ・トップ (コージー・パウエルのアルバム)
コージー・パウエルのアルバム ウィキペディアから
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『オーヴァー・ザ・トップ』(Over the Top)は、イギリスのドラマー、コージー・パウエルが1979年に発表した、ソロ名義では初のスタジオ・アルバム。
背景
パウエルがレインボー在籍時に発表したアルバムで、当時レインボーの新メンバーとして加入したドン・エイリーも参加した[4]。また、参加メンバーのうちマックス・ミドルトンは、以前パウエルと共にジェフ・ベック・グループで活動し、クレム・クレムソンは1975年にパウエルと共に「ストレンジ・ブリュー」というバンドで活動していた[4]。
「ザ・ローナー(ジェフ・ベックに捧ぐ)」は、元々はミドルトンがジェフ・ベックに提供するつもりで作った曲だが、ベックによる演奏は残されておらず、ミドルトンは2023年のインタビューで曲名に関して「深い意味はない。メロディを元に付けたタイトルで、別にベックが一匹狼だと思っていたわけじゃないよ!」と語っている[5]。タイトル曲はピョートル・チャイコフスキーの『序曲1812年』の翻案で、パウエルは以前より、ライヴにおいてこの曲を流しながらドラム・ソロを演奏していた[6]。
1980年1月8日にBBCで放映された番組『The Old Grey Whistle Test』では、収録曲「キラー」のスタジオ・ライヴ映像が公開されたが、この時は、スタジオ・ヴァージョンに参加したゲイリー・ムーアではなくクレムソンがギターを弾いた[7]。一方、本作ではクレムソンが「ザ・ローナー(ジェフ・ベックに捧ぐ)」のギターを担当したが[1]、ムーアはアルバム『ワイルド・フロンティア』(1987年)において、自身のアレンジを施したカヴァーを発表している[8]。
2017年発売のボックス・セット『ザ・ポリドール・イヤーズ』のディスク1には、本作の全編に加えて、タイトル曲および「ザ・ローナー(ジェフ・ベックに捧ぐ)」のシングル・ヴァージョン、「ハイディ・ゴーズ・トゥ・タウン」、「スウィート・ポイズン」、「ザ・ローナー(ジェフ・ベックに捧ぐ)」の未発表テイクがボーナス・トラックとして収録された[9]。
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反響・評価
先行シングル「コズミック・ハイウェイ」は全英シングルチャートで62位に達し、本作は全英アルバムチャートで3週トップ100入りして、最高34位を記録した[3]。ジェフ・バートンは2017年、loudersound.comにおいて本作に10点満点中4点を付け「ここでのパウエルは明らかに、彼本来のパワーよりも、演奏スタイルの幅広さを誇示しようとしている」と評している[2]。
同曲は、パウエルの母国イギリスではBBC Radio 1・BBC Radio 2の放送開始・終了のテーマとして用いられたほか、プロレスラーの入場曲としても取り上げられ、大木金太郎、ハクソー・ジム・ドゥガン(新日本プロレス参戦時)、石川雄規が使用している[10]。
収録曲
全曲ともインストゥルメンタル。
- コズミック・ハイウェイ "Theme One" (George Martin) – 3:36
- キラー "Killer" (Don Airey) – 7:16
- ハイディ・ゴーズ・トゥ・タウン "Heidi Goes to Town" (Cozy Powell, D. Airey) – 2:59
- エル・シッド "El Sid" (Bernie Marsden) – 5:09
- スウィート・ポイズン "Sweet Poison" (Max Middleton) – 6:26
- ザ・ローナー(ジェフ・ベックに捧ぐ) "The Loner" (M. Middleton) – 4:52
- オーヴァー・ザ・トップ "Over the Top" (C. Powell, D. Airey) – 8:38
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク
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