カイノテリウム (Cainotherium) は、ウサギ程度の大きさの、偶蹄目の絶滅した属である。草食動物で、始新世[2]から中新世の初期[3]まで、ヨーロッパに生息した。骨格からは、カイノテリウム科の他の種と同様に、オレオドント科や現存するラクダ科とともに、核脚亜目に属していたことが示唆される。ウシやシカのものと似た双蹄を持つが、四肢の形や長さから、ウサギのように跳ねて移動したことが示唆される。また歯の形からは、ウサギのように植物を少しずつ齧って食べていたことが示唆される。一方、側頭骨の鼓室部の大きさと脳の形からは、聴力と嗅覚に優れていたことが示唆される[4][5]。
概要 カイノテリウム, 地質時代 ...
| カイノテリウム |
 復元された骨格 |
| 地質時代 |
| 始新世-中新世初期 |
| 分類 |
|
|
| 模式種 |
Microtherium renggeri
von Meyer 1837[1] |
| シノニム |
- Caenotherium Agassiz 1846
- Crinotherium Filhol 1882
- Microtherium renggeri von Meyer, 1837
- C. minimum Bravard 1835
- Caenotherium elegans Pomel 1846 (syn. of C. laticurvatum)
- C. metopias Pomel 1851
- C. laticurvatum ligericum Ginsburg et al. 1985
|
| 種 |
- C. renggeri (von Meyer, 1837)
- C. laticurvatum Geoffroy Saint-Hilaire, 1833
- C. commune Bravard, 1835
- C. miocaenicum Crusafont-Pairó et al., 1955
- C. bavaricum Berger, 1959
- C. lintillae Baudelot & Grouzel, 1974
- C. huerzeleri Heizmann, 1983
|
閉じる
1896年のリトグラフ
_(1896)_(14775434603).jpg)