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カレンジン語
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カレンジン語(カレンジンご)あるいはカレンジン言語群(カレンジンげんごぐん、Kalenjin)とは、密接に関連した方言群である。話者はケニア西部やアフリカ大地溝帯に居住する。話者数はケニアの人口の約18%を占める。カレンジンとは〈私は言う〉という意味の表現に由来し、本来は政治的な用語であったが言語名としても用いられるようになった[1]。このカレンジン言語群にケニアのオモティク語(Omotik)と伝統的にダトーガ語(Datooga)として括られてきたタンザニアの言語群とを加えたものが南ナイル諸語(Southern Nilotic)である(参照: ナイル諸語)。
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分類
要約
視点
構成言語は以下の通りでケニアのカレンジン語に限れば総話者数4,823,400人[2](ウガンダのクプサビニィ語とタンザニアのアキエ語は含めない)。各言語の日本語名は特に断りのない限り稗田 (1988a) により、分類は Hammarström et al. (2019a) に基づく。
- 中央カレンジン諸語(Central Kalenjin)
- エルゴン=マウ・カレンジン諸語(Elgon-Mau Kalenjin)
- 北カレンジン諸語(Northern Kalenjin)
- オキエク・アキエ諸語(Okiek-Akie)
なおかつてはカレンジン言語群に属する言語としてモシロ語(Mosiro)[mwy]、メディアク語(Mediak)[mwx]、キサンカサ語(Kisankasa)[kqh] といったものも報告されていたが、これらは狩猟民ドロボ(Dorobo)の話す複数の言語のうちある同一のものと思われ、ISO 639-3コードの mwy や mwx は対象言語が実在しないことを理由に廃止されるに至った[4]。
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文法
少なくともキプシギス語、ナンディ語、ポコット語、クプサビニィ語に関しては基本語順はVSO(述語-主語-目的語)であるが、格の標示に声調が関わっており、場合によってはVOS(述語-目的語-主語)の語順も起こり得るという点が共通している[5][6][7][3]。
研究史
以下の言語には文法書が存在する。
- クプサビニィ語: O'Brien & Cuypers (1975)
- ナンディ語: Hollis (1909); Creider & Creider (1989)
- ポコット語: Crazzolara (1978); Baroja (1989)
また以下の言語には辞書が存在する。
- キプシギス語: Ng'elechei (1979)
- ナンディ語: Creider & Creider (2001)
名前
脚注
参考文献
関連文献
外部リンク
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