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キタマクラ

フグ科の魚 ウィキペディアから

キタマクラ
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キタマクラ(北枕、Canthigaster rivulata)は、フグ科の一種。インド太平洋に分布する。皮膚の粘膜などに強い毒を持つ。

概要 キタマクラ, 保全状況評価 ...
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名称

和名の「キタマクラ」は猛毒を持つ魚であることから、死者を安置する時の北枕に由来するとされる[2][3][4]八丈島では「イソネズミ」と呼ばれている[5]

分布と生息地

インド太平洋に広く分布し、分布域は東アフリカからハワイ近海にかけて、北は南日本、南はオーストラリアまで広がる[6]。日本近海では、福島県以南の太平洋岸、九州西岸、伊豆諸島琉球列島小笠原諸島で見られる[7][注釈 1]。水深100m未満、特に30m未満の浅場に棲息し、サンゴ礁岩礁藻場で見られる[6][2]

形態

体長は15 - 20cmに達する。体側面には2本の暗色の縦帯が入り、鰓穴の前部で繋がっている。腹部の帯は薄いか、存在しない。腹部と尾柄には暗色の斑点があり、尾鰭には暗色の縞模様が入る[6]

生態

雑食性で、主に海藻棘皮動物軟体動物を捕食する[7]。普段は単独で生活している。卵生であり、夏の繁殖期には雄の体に青い婚姻色が現れる[9]

毒性

筋肉卵巣は無毒だが、内臓肝臓精巣、特に皮膚を覆う粘液テトロドトキシンが含まれている[3][10]

人間との関わり

釣りにおいては外道として扱われる[2][4]。食用は可能ではあるが、適してはいないという意見や[2][3]、有毒ゆえに食用にはできない[4]という意見もある。飼育は可能だが、皮膚の粘液に毒がある為取り扱いには注意が必要。

脚注

参考文献

関連項目

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