キルマーノック男爵

キルマーノック男爵（英: Baron Kilmarnock）は、イギリスの男爵、貴族。連合王国貴族爵位。1941年まではエロル伯爵の従属爵位だった。

キルマーノック男爵 Baron Kilmarnock
紋章記述 Arms:Quarterly: 1st, Azure a Fess chequy Argent and Gules (Boyd); 2nd, Argent three Inescutcheons Gules (Hay); 3rd, Argent three Gillyflowers within a Double Tressure flory counterflory Vert (Livingstone); 3rd, Sable a Bend between six Billets Or (Callendar) Crest:A Dexter Hand erect in pale proper having the two outer fingers bowed inwards Supporters:On either side a Squirrel proper
創設時期	1831年6月17日
創設者	ウィリアム4世
貴族	連合王国貴族
初代	初代男爵ウィリアム・ヘイ
現所有者	8代男爵ロビン・ボイド
相続人	サイモン・ボイド閣下
付随称号	なし
現況	存続
モットー	信頼（Confido）
現当主はをボイド氏族長（英語版）兼ねる

キルマーノック男爵家は現在、ボイド氏族（英語版）の氏族長を務めている^[1]。

歴史

第18代エロル伯爵ウィリアム・ヘイ(1801-1846)は枢密顧問官や王室家政長官（英語版）を歴任したホイッグ党の政治家で、1831年6月17日に連合王国貴族としてカウンティ・オヴ・エアにおけるキルマーノックのキルマーノック男爵（Baron Kilmarnock, of Kilmarnock in the County of Ayr）に叙された^[1][2]。

爵位名はキルマーノック伯爵家に因む。同爵位は初代男爵の曽祖父にあたる第4代キルマーノック伯爵ウィリアム・ボイド（英語版）の代に剥奪されていたため、再興の意味合いがあった。また爵位はエロル伯爵の従属爵位となった。

彼の玄孫にあたる第22代エロル伯爵ジョスリン・ヘイ(1901-1941)が男子のいないまま殺人事件に巻き込まれたため、弟のギルバートに爵位は相続されてエロル伯爵と分離した^[1]。

6代男爵ギルバート(1903–1975)は「ヘイ」姓から「ボイド」姓に改姓している^[3][4]。

その息子である7代男爵アラステア(1927-2009)は社会民主党の政治家で、貴族院与党院内幹事長を務めた^[5]。

2019年現在、その弟ロビンがキルマーノック男爵家当主である。

キルマーノック男爵（1831年）

• 初代キルマーノック男爵・第18代エロル伯爵ウィリアム・ジョージ・ヘイ （1801-1846）
• 第2代キルマーノック男爵・第19代エロル伯爵ウィリアム・ハリー・ヘイ （1823–1891）
• 第3代キルマーノック男爵・第20代エロル伯爵チャールズ・ゴア・ヘイ（英語版） （1852–1927）
• 第4代キルマーノック男爵・第21代エロル伯爵ヴィクター・アレクサンダー・シアルド・ヘイ（英語版） （1876-1928）
• 第5代キルマーノック男爵・第22代エロル伯爵ジョスリン・ヴィクター・ヘイ （1901–1941）
• 第6代キルマーノック男爵ギルバート・アラン・ローランド・ボイド （1903–1975）、第22代エロル伯爵の弟
• 第7代キルマーノック男爵アラステア・アイヴァー・ギルバート・ボイド（英語版） （1927–2009)
• 第8代キルマーノック男爵ロビン・ジョーダン・ボイド （1941-）

法定推定相続人は、現当主の息子であるサイモン・ジョン・ボイド閣下（1978-）。