はじめに、
における
のクリーネ鎖の存在性を示す。
の最小性より
が成り立つので、この両辺に単調関数
(スコット連続関数はすなわち単調である)を繰り返し適用することで以下の通りクリーネ鎖
が得られる。

これは ω-完備半順序上の ω-鎖であるから、上限
を持つ。
続いて、
が
の不動点であることを示す。
これは
のスコット連続性より次式の通り示される。(この式の最後の等号は
より成り立つ)

最後に、
が
の最小不動点であることを示す。
の任意の不動点
を取ると、
の最小性より
が成り立つ。
この両辺に単調関数
を繰り返し適用すると
(
) が得られるが、
は
の不動点であるからすなわち
が成り立つ。
よって
は
以下の元からなる鎖であり、
はその上限であるから、
もまた
以下である。
斯くして
が
の最小不動点であることが示された。