クロロアセトン

クロロアセトン（英: Chloroacetone）は、化学式C₃H₅ClOで表される有機塩素化合物。標準状態では刺激臭のある無色の液体で^[4]、光にあたると酸化して琥珀色になる ^[5]。第一次世界大戦では化学兵器として使用された^[6]。

クロロアセトン Chloroacetone
IUPAC名 Chloropropanone
別称 モノクロロアセトン 塩化アセトン アセトニルクロリド
識別情報
CAS登録番号	78-95-5
3D model (JSmol)	Interactive image
ChemSpider	6323
ECHA InfoCard	100.001.056
PubChem CID	6571
RTECS number	UC0700000
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID0021547
InChI InChI=1S/C3H5ClO/c1-3(5)2-4/h2H2,1H3  Key: BULLHNJGPPOUOX-UHFFFAOYSA-N  InChI=1/C3H5ClO/c1-3(5)2-4/h2H2,1H3 Key: BULLHNJGPPOUOX-UHFFFAOYAY
SMILES ClCC(=O)C
特性
化学式	C3H5ClO
モル質量	92.524 g/mol
外観	無色の液体で、酸化により琥珀色に変色
密度	1.15 g/cm3(20℃)
融点	-44.5℃
沸点	119℃
水への溶解度	10 g/100 mL(20℃)
アルコール、エーテル、クロロホルム[1]への溶解度	可溶
蒸気圧	1.5 kPa
危険性
引火点	35℃
爆発限界	3.4% - ?[2]
致死量または濃度 (LD, LC)
半数致死量 LD50	100 mg/kg (ラット、経口)[3]
関連する物質
関連物質	ブロモアセトン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

利用例

写真の色素形成カプラーや染料・農薬の中間体、有機合成化学に使用される ^[3]他、フランの合成にも用いられる^[7]。

安全性

強い催涙性と目や皮膚・呼吸器への刺激性があり、皮膚から吸収される。引火性があり、燃焼により塩素化合物など有害なガスを生じる^{[8] [9]}。