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コチニールカイガラムシ

深紅色の染料カルミンを生成する昆虫の一種 ウィキペディアから

コチニールカイガラムシ
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コチニールカイガラムシ(英:Cochineal、学名:Dactylopius coccus Costa)は、コチニールカイガラムシ科のカイガラムシの一種。アメリカ大陸原産で[1]、特にメキシコ原産とされる[2]。別名、エンジムシ(臙脂虫)[1]

概要 コチニールカイガラムシ, 分類 ...
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特徴

メスの成虫の体長は3ミリメートルほど。オスはその約半分。

メスは無翅で褐色の貝殻状をしており、ウチワサボテン属サボテン寄生して枝に固着している[1][3][4]。一方、オスには翅があり敏捷に動く[5]

なお、一部の文献で同じ「エンジムシ(臙脂虫)」の名でコチニールカイガラムシとラックカイガラムシ(東南アジア原産)を混同していると指摘されており区別が必要とされる[4]

利用

染料として利用するのはメスである[3]。古くはマヤアステカインカ帝国などで養殖され、染色用の染料に使われてきた[6]。野生のサボテンに寄生しているものを(ほうき)、刷毛(はけ)、ブラシなどで布の上に落として収集していたが、乾期と雨期がある地方では雨期に収穫量が減少するため人工飼育されるようになった[3]

虫体に含まれる色素成分の含有量が多いため、今日色素利用されるカイガラムシの中ではもっともよく利用され、メキシコペルー、南スペインカナリア諸島などで養殖され、染色用色素や食品着色料、化粧品などに用いられている。また17〜18世紀には人気の医薬品(ダフィーのエリクサー)にも用いられた。

脚注

参考文献

外部リンク

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