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ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神の創りしラジオ〜
ザ・ビーチ・ボーイズのアルバム ウィキペディアから
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『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神の創りしラジオ〜』(原題:That's Why God Made the Radio)は、アメリカ合衆国のバンド、ザ・ビーチ・ボーイズが2012年に発表したスタジオ・アルバム。新曲により構成されたアルバムとしては20年ぶりの作品に当たる[20]。バンドは2011年12月16日、公式サイトを通じてブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ、アル・ジャーディン、ブルース・ジョンストン、デヴィッド・マークスというラインナップによる再結成を発表し[21]、本作はメジャー・デビュー50周年を記念してリリースされた。
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背景
要約
視点
バンドは再結成の公表に先立ち、1968年のシングル・ヒット曲「恋のリヴァイヴァル」の再録音を行った[21]。ブルース・ジョンストンは、このセッションに関して、新曲を制作する上での「準備体操のようなものだった」とコメントしている[22]。「恋のリヴァイヴァル」の再録音ヴァージョンは、2012年5月1日にウォルマートを通じて限定発売されたセット『Limited Edition 50th Anniversary Collection 'ZinePak』(72ページの冊子、絵葉書、11曲入りのCDから成る)の付属CDで発表され[22]、本作の日本盤CDにもボーナス・トラックとして収録された。
「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神の創りしラジオ〜」は元々1998年に作られた曲で、この曲を共作したブライアン・ウィルソン、ジョー・トーマス、ラリー・ミラス、ジム・ピートリック(元サバイバー)の4人は、マイク・ラヴも加えて新曲「今がその時」を書き下ろすこととなった[23]。なお、ミラスとピートリックは「今がその時」のレコーディングにも参加している[2]。
「スプリング・ヴァケーション」は、ブライアン・ウィルソンがソロ・アルバム『イマジネーション』(1998年)制作時にジョン・トーマスと共作した未発表曲「レイ・ダウン・バーデン」(最終的に『イマジネーション』に収録された曲とは同名異曲)が原型となっており、マイク・ラヴが歌詞の一部を追加した[24]。
「海に輝く夜明け」は、マイク・ラヴが自身のソロ・アルバムを想定して1970年代に作った未発表曲である[25]。また、アル・ジャーディンは、カール・ウィルソン(1998年死去)のボーカルの録音が残された自作曲「ウェイヴス・オブ・ラヴ」を提供しようとしたが、本作への収録は見送られ[26]、この曲はジャーディンのソロ・アルバム『A Postcard from California』(2010年)が2012年4月に再発された際、ボーナス・トラックとして収録された[27]。
バンドは本作のリリース前の2012年4月24日、アリゾナ州ツーソンにおいて50周年記念ツアーを開始し[28]、同公演では「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神の創りしラジオ〜」も新曲として演奏された[29]。そして、4月25日には第1弾シングル「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神の創りしラジオ〜」がESPNラジオの番組「マイク・アンド・マイク・イン・ザ・モーニング」で初オン・エアされた[23]。
デヴィッド・マークス以外の4人はボーカル・コーラスに専念し、演奏はジェフリー・フォスケット(彼もビーチ・ボーイズのツアー・メンバーだった)やダリアン・サハナジャ、スコット・ベネットらブライアンのバック・バンドにジョン・カウシルやスコット・トッテンといった現ビーチ・ボーイズのツアー・メンバーが加わった面々が行なっている。このビーチ・ボーイズとブライアン・バンドによる合同バンドは4月から9月に行われた50周年ツアーにも参加していた。
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反響・評価
アメリカのBillboard 200では3位に達し、ザ・ビーチ・ボーイズのアルバムとしては『15・ビッグ・ワンズ』(1976年)以来36年ぶりに全米トップ10入りを果たした[3][20]。なお、バンドは1963年のアルバム『サーフィン・U.S.A.』より通算49年と1週間にわたりBillboard 200でトップ10入りを果たしており、ビートルズの記録(47年7か月3週間)を抜いてグループ部門では史上最長の記録となった[20]。
ノルウェーでは2012年第24週のアルバム・チャートで初登場8位となり、同国においてはベスト・アルバム『Pure Gold』(1995年)以来17年ぶりのトップ10ヒットとなった[4]。
ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「彼らは確かに、ここ35年来のザ・ビーチ・ボーイズにとっては最高傑作と言えるレコードを結束して作り出しており、驚くほど一枚岩で思慮深く聴きやすい」と評している[30]。
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収録曲
要約
視点
特記なき楽曲はブライアン・ウィルソンとジョー・トーマスの共作。
CD
- あの頃に… - "Think About the Days" - 1:27
- ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神の創りしラジオ〜 - "That's Why God Made the Radio" (Brian Wilson, Joe Thomas, Jim Peterik, Larry Millas) - 3:18
- 今がその時 - "Isn't It Time" (B. Wilson, Mike Love, J. Thomas, J. Peterik, L. Millas) - 3:45
- スプリング・ヴァケーション - "Spring Vacation" (B. Wilson, M. Love, J. Thomas) - 3:06
- ビルとスーの私生活 - "The Private Life of Bill and Sue" - 4:17
- シェルター - "Shelter" - 3:02
- 海に輝く夜明け - "Daybreak Over the Ocean" (M. Love) - 4:20
- 心のビーチ - "Beaches in Mind" (B. Wilson, M. Love, J. Thomas) - 2:38
- ストレンジ・ワールド - "Strange World" - 3:03
- バック・アゲイン - "From There to Back Again" - 3:23
- パシフィック・コースト・ハイウェイ - "Pacific Coast Highway" - 1:47
- 過ぎゆく夏 - "Summer's Gone" (B. Wilson, J. Thomas, Jon Bon Jovi) - 4:42
日本盤ボーナス・トラック
- 恋のリヴァイヴァル(2012ヴァージョン) - "Do It Again (2012 version)" (B. Wilson, M. Love) - 2:42
LP
- Side A
- "Think About the Days"
- "That's Why God Made the Radio" (B. Wilson, J. Thomas, J. Peterik, L. Millas)
- "Isn't It Time" (B. Wilson, M. Love, J. Thomas, J. Peterik, L. Millas)
- "Spring Vacation" (B. Wilson, M. Love, J. Thomas)
- "Beaches in Mind" (B. Wilson, M. Love, J. Thomas)
- "Daybreak Over the Ocean" (M. Love)
- Side B
- "Shelter"
- "The Private Life of Bill and Sue"
- "Strange World"
- "From There to Back Again"
- "Pacific Coast Highway"
- "Summer's Gone" (B. Wilson, J. Thomas, J. Bon Jovi)
参加ミュージシャン
要約
視点
- ブライアン・ウィルソン - ボーカル
- マイク・ラヴ - ボーカル
- アル・ジャーディン - ボーカル、ホイッスル
- ブルース・ジョンストン - ボーカル
- デヴィッド・マークス - ギター
アディショナル・ミュージシャン
- ジェフリー・フォスケット - ボーカル(all songs)、アコースティック・ギター(on #2, #4, #5, #6)
- ジョー・トーマス - ピアノ(on #1, #11, #12)、ハープシコード(on #6)、オルガン(#8)
- ジョン・ホブス - ピアノ(on #2, #5)、タック・ピアノ(on #6, #9, #10, #12)
- スコット・ベネット - ヴィブラフォン(on #1, #5, #12)、オルガン(on #2, #4, #8)、クラビネット(on #4, #8)
- ニック・ワルスコ - ギター(on #2, #4, #12)
- トム・ブコヴィック - ギター(on #2, #4, #6, #10)、アコースティック・ギター(on #5, #12)
- ニック・ロウ - ギター(on #2)
- ジェフ・バクスター - ギター(on #4, #8)
- ジム・ライリー - ギター(on #4, #8)
- スコット・トッテン - ギター(on #7)、アコースティック・ギター(on #7)
- プロビン・グレゴリー - フレンチ・ホルン(#1, #6, #11, #12)、アコースティック・ギター(on #5, #8)、バンジョー(on #5)、トロンボーン(on #6)
- マイケル・ローズ - ベース(on #2, #4, #9, #10, #12)
- ラリー・ミラス - ベース(on #3)
- ブレット・シモンズ - ベース(on #5, #8, #12)
- クリフ・ヒューゴ - ベース(on #7)
- デヴィッド・ストーン - ダブル・ベース(on #12)
- チャド・クロムウェル - ドラムス(on #2, #4, #9)
- ジョン・カウシル - ドラムス(on #5, #8)
- カート・ビスケラ - ドラムス(on #7)
- エディ・バイヤーズ - ドラムス(on #12)
- ジム・ピートリック - パーカッション(on #3)、ウクレレ(on #3)
- ネルソン・ブラッグ - パーカッション(on #5, #6, #9, #11, #12)、ティンパニ(on #5)
- ダリアン・サハナジャ - ヴィブラフォン(on #2, #5)
- ゲイリー・グリフィン - アコーディオン(on #9)
- ポール・マーテンズ - バリトン・サクソフォーン(on #5)、フルート(on #10, #11, #12)、ストリングス・アレンジ(on #9, #10, #11, #12)
- クリス・ブレス - オーボエ(on #12)
- Jessica Bish - ボイス(on #5)
- エイドリアン・ベイカー - ボーカル(on #7)
- クリスチャン・ラヴ - ボーカル(on #7)
- ヘイリー・ラヴ - ボーカル(on #7)
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脚注・出典
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