トップQs
タイムライン
チャット
視点

サターンIB

ウィキペディアから

サターンIB
Remove ads

サターンIB英語: Saturn IB サターン・ワン・ビーと発音される。日本では『サターン・いち・びー型ロケット』と呼ばれるのが一般的である)は、アメリカ合衆国アポロ計画で使用されたロケットである。前身のサターンIの改良型であり、第二段により強力なS-IVBを搭載していた。このロケットが完成したことにより、当時開発中だった史上最大のロケットサターンVを待たずして、アポロ宇宙船を地球周回軌道に投入しテストする手段が得られたため、アポロ計画の推進に極めて大きな効果をもたらした。サターンIBは、後にスカイラブ計画アポロ・ソユーズテスト計画でも使用された。スカイラブを含む最後の4回の飛行では、特徴である第一段燃料タンクの白と黒の塗り分けはされなかった。

さらに見る 使用目的, 製造 ...
Remove ads

データ

さらに見る 項目, 第一段 (S-IB) ...

飛行スケジュール

さらに見る 飛行スケジュール, 時間(秒) ...
Remove ads

第一段 (S-IB)

Thumb
S-IB図解

第一段S-IBは、9基の燃料タンク、8枚の翼、推力支持装置、8基のH-1ロケットエンジンその他多くの部品から構成されている、地球周回軌道投入用ロケットである。燃料タンクは、ジュピターロケット用のタンクの周囲を8本のレッドストーン用タンクが取り囲む形で構成されており、中央のタンクには液体酸素が、周囲のタンクのうち4本(白く塗られたもの)には液体酸素が、他の4本(黒く塗られたもの)にはケロシンが注入される。エンジン8基のうち中央の4基は固定されており、周囲の4基には方向を制御するためのジンバル(首振り)機構が設けられている。

  • 全高:25.5m
  • 直径:6.6m
  • エンジン:H-1ロケット8基
  • 推力:928.65トン (9.1MN)
  • 燃料:ケロシン155m3
  • 酸化剤:液体酸素250m3
  • 燃焼時間:2.5分
  • 到達高度:68km

第二段 (S-IVB)

Thumb
S-IVB図解

第二段S-IVBは、サターンVの三段目と基本的には同じものである。明確に異なっているのは、第一段との接続リングと補助動力装置がついていること、そして軌道上でを再点火する機能がついていないことである。エンジンはジンバル機能を持ったJ-2が一基である。液体酸素と液体水素のタンクは一枚の隔壁だけで仕切られており、これによって重量を約10トン、全長を10フィート以上削減することに成功している。

  • 全高:17.8m
  • 直径:6.6m
  • エンジン:J-2ロケット1基
  • 推力:90.6トン (890kN)
  • 燃料:液体水素242m3
  • 酸化剤:液体酸素76m3
  • 燃焼時間:約7分
  • 到達高度:地球周回軌道

サターンIB 全飛行記録

Thumb
AS-201からASTPまでのサターンIB
Thumb
第39B発射台上のサターンIB(ロケットの下部にある骨組がミルク・ストゥール)
さらに見る シリアルナンバー, 計画名 ...
Remove ads

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads