シドマス子爵

シドマス子爵（英: Viscount Sidmouth）は、イギリスの子爵位。連合王国貴族。首相を務めたヘンリー・アディントンが叙位されたことに始まる^[1]。

シドマス子爵 Viscount Sidmouth
紋章記述 Arms:Per pale Ermine and Ermines a Chevron charged with five Lozenges counterchanged between three Fleurs-de-lis Or Crest:A Cat-a-Mountain sejant guardant proper bezanty the dexter forepaw resting on an Escutcheon Azure charged with a Mace Erect surmounted with a Regal Crown Or within a Bordure engrailed Argent Supporters:On either side a Stag the dexter Ermines the sinister Ermine both attired and gorged with a Chain pendent therefrom a Key all Or
創設時期	1805年1月12日
創設者	ジョージ3世
貴族	連合王国貴族
初代	初代子爵ヘンリー・アディントン
現所有者	8代子爵ジェレミー・アディントン
相続人	ジョン・アディントン閣下
相続資格	初代子爵の嫡出直系男子
付随称号	なし
現況	存続
邸宅	ハイウェイ・マナー
旧邸宅	アポテリー・マナー
モットー	敬虔なる王の下の自由 (Liberty under a pious king)

アディントン家にシドマス子爵位以外に保持する爵位はない。

歴史

初代シドマス子爵ヘンリー・アディントン

政治家ヘンリー・アディントン(1757-1844)は、首相退任の翌年にあたる1805年1月12日にデヴォン州におけるシドマスのシドマス子爵(Viscount Sidmouth, of Sidmouth in the County of Devon)を授けられた^[2][3][4][5]。

その孫にあたる3代子爵ウィリアム(1824-1913)は襲爵前にディヴァイジズ選挙区（英語版）選出の庶民院議員を務めた^[4][6]。彼が1913年に没すると、息子のジェラルドがその後を襲ったのち、その直系男子によって爵位は受け継がれた^[2]。

しかし5代子爵ジェラルド(1882-1953)が男子なく死去したため、爵位は弟レイモンド(6代子爵,1887-1976)が継承した^[2][4]。これ以降は、彼の直系男子によって現在まで爵位の継承が続いている^[2]。

6代子爵の孫にあたる8代子爵ジェレミー(1947-)がシドマス子爵家現当主である。

一族の邸宅は、ウィルトシャー州カーン（英語版）近郊のハイウェイ・マナー（英語版）(Highway Manor)^[7]。

かつての一族の邸宅は、デヴォン州アポテリー（英語版）に位置したアポテリー・マナー(Upottery Manor)やバークシャー州レディングに所在したアーリー・コート(Erleigh Court)があった^[4]。

爵位にかかるモットーは、「敬虔なる王の下の自由(Libertas Sub Rege Pio)」^[1]。

シドマス子爵 (1805年)

• 初代シドマス子爵ヘンリー・アディントン (1757–1844)
• 2代シドマス子爵ウィリアム・レオナルド・アディントン (1794–1864)
• 3代シドマス子爵ウィリアム・ウェルス・アディントン（英語版） (1824–1913)
• 4代シドマス子爵ジェラルド・アンソニー・ペリュー・バグナル・アディントン (1854–1915)
• 5代シドマス子爵ジェラルド・ウィリアム・アディントン (1882–1953)
• 6代シドマス子爵レイモンド・アンソニー・アディントン (1887–1976)
• 7代シドマス子爵ジョン・アンソニー・ペリュー・アディントン (1914–2005)
• 8代シドマス子爵ジェレミー・フランシス・アディントン (1947-)

法定推定相続人は現当主の息子ジョン・アディントン閣下 (1990-)