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シャフリヤール

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シャフリヤールペルシア語: شهریار)は、ペルシア語で「王」「統治者」「君主」を意味する男性名、地名である。

概要

ペルシア語名称として

ペルシア語で街(a city、a town)を意味する「شهر(shahr)」[1]部分と友(a friend)・仲間(a companion)を意味する「يار(yār)」[2]の2語を合わせて作った複合語で元々は「町の友」「街の友」(city-friend[3]、friend of the city[4][5])」が組み合わさってできたとされる。

ネット記事などでは「シャフリヤールはペルシア語で"偉大なる王(Grand Duke)"を意味する」と紹介されていることが多いが、原義では「地域の統治者」「国の支配者」などを意味する複合語であり、語自体には「偉大な」という意味合いは含まれていない。

千夜一夜物語(アラビアンナイト)』英語版では王への呼びかけとして「偉大なる王」がシャフリヤールとは別に添えられ「our great King, Shahryar」「the great king」、日本語版でも「偉大なる王」のようにシャフリヤール王の形容として「偉大なる」が付されている形となっており、シャフリヤールという名称自体の意味が「偉大なる王」という意味であることを示すものではない。

アラビア語文学での登場人物として

アラビア語圏ではr直後の母音がaとなる شَهْرَيَار(Shahrayār, シャフラヤール)という発音となっており、意味は元のペルシア語における語義をそのままあてた「王」「統治者」「君主」であるとされている[6]

アラビア語ではペルシア語由来の非アラブ人名という扱いがなされているため、この名前を持つアラブ人は基本的におらず、アラブ人名辞典にも掲載されていない。『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』に出てくるシャフリヤール(シャフラヤール)もペルシアにいたという王という設定であり、アラブ人ではない。

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人物

  • シャフリヤール (ムガル皇子) - ムガル帝国の第4代皇帝ジャハーンギールの息子。
  • シャフリヤール王 - 『千夜一夜物語』の登場人物で、サーサーン朝の王[7][8]。物語上の架空人物。妻のシェヘラザードから毎夜物語を聞く。アラビア語ではペルシア語由来の外来語でشَهْرَيَار, Shahrayār, シャフラヤール, 意味は「王」「統治者」)。シャーザマーン(意味は「時の王」)という名前の弟がいる。
  • ブズルク・ブン・シャフリヤール  (Al-Ramhormuzi)  - 10世紀ペルシアの旅行家。『インドの驚異譚』を著した(平凡社東洋文庫所収)。
  • モハンマド・ホセイン・シャフリヤール  (Mohammad-Hossein Shahriar)  - ガージャール朝のアゼルバイジャン系詩人。シャフリヤールはペンネーム。
  • シャフリヤール・マメジャロフ  (Şəhriyar Məmmədyarov)  - アゼルバイジャンのチェスグランドマスター
  • シャフリヤール・ジャムシーディー  (Shahriyar Jamshidi)  - イラン出身のクルド系カナダ人の作曲家、ケマンチェ演奏家。
  • シャフリヤール - インドの詩人、アフラーク・ムハンマド・ハーン  (Akhlaq Mohammed Khan)  のペンネーム。1981年の映画『Umrao Jaan / 踊り子』などの歌詞を書いたことで知られる。
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地名

  • シャフリヤール (テヘラン州)英語版 - イラン、テヘラン州の都市。
  • シャフリヤール郡英語版 - イラン、テヘラン州の郡。
  • イラン、テヘラン州の都市ロバート・カリーム英語版の古称。

その他

脚注

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