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ショウワギス

ノトテニア科の魚の一種 ウィキペディアから

ショウワギス
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ショウワギス(昭和鱚、英名 emerald rockcod、emerald notothen、学名 Trematomus bernacchii)はノトテニア科に属する商業的に重要な種[1]

概要 ショウワギス, 保全状況評価 ...
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分布

南極海原産で、浅瀬から水深200mに生息し、最大で水深700mから記録がある[1]

形態・生理

背鰭は4-6棘34-39軟条臀鰭は31-35軟条。体色は茶色で、体側には大きな色の濃い斑点が2-3列並ぶ。第一背鰭の上部は黒みがかる。雌の場合最大35cm、雄は最大28cm[1]。 血液中に糖たんぱく質を蓄えており、これにより寒冷な海に適応していると考えられている[2]。また、熱ショックタンパク質が全く発現しないことが分かっており、極低温の環境で進化する間に遺伝子、またはその発現機構を喪失したと考えられる[3]

生態

底生で、多毛類腹足類等脚類端脚類藻類を食べる[1]

繁殖は8-1月、特に12月中旬から1月中旬に行われる。1回の産卵で約1000-3000個の卵を産み、各卵の直径は3.7-3.9mmほどである[4]。通常は藻類の葉柄に産卵する[5]

サウス・シェトランド諸島リヴィングストン島サウスベイで、群生するカイロウドウケツ目カイメン Rossella nuda の中に入っている姿が観察された。この内部からは卵塊も発見され、巣穴として用いていると考えられる。また、ここに生息する個体群は遊泳性のオキアミアミ類をよく捕食していることが分かり、地域によって食生が異なる可能性も示された[5]

参考文献・サイト

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