トップQs
タイムライン
チャット
視点

ジムヌラ

ウィキペディアから

ジムヌラ
Remove ads

ジムヌラ (Echinosorex gymnura) は、哺乳綱真無盲腸目ハリネズミ科ジムヌラ属に分類される食虫類。本種のみでジムヌラ属を構成する[2]

概要 ジムヌラ, 保全状況評価 ...
Remove ads

分布

インドネシアタイ王国南部、ブルネイマレーシアミャンマー南端部[1]

形態

Thumb
剥製

頭胴長(体長)26 - 46センチメートル[3][5]。尾長16.5 - 30センチメートル[3]体重0.5 - 2キログラムと、ハリネズミ科最大種[3]。全身は棘状ではないものの硬い体毛で覆われる。胴体は黒、頭部の体毛は白い。また眼の周囲から頭頂部にかけての体毛も黒い。

歯式はである[6]

発達した臭腺を持ち、この臭腺からの分泌物は非常に臭う。

Remove ads

分類

以下の亜種の分類・分布は、Hutterer (2005) に従う[2]

Echinosorex gymnura alba (Giebel, 1863)
ボルネオ島
Echinosorex gymnura gymnura (Raffles, 1822)
マレー半島スマトラ島

生態

低地の熱帯林やマングローブ林などに生息し[3]、ゴム農園などの耕作地にも生息する[1]。おもに林床で活動するが、樹上に登ることもある[3]。単独性[3][5]夜行性で、昼間は倒木や木の根元などで休む[4]。泳ぎは上手く、水中にもよく入る。

昆虫類ミミズ類、小型軟体動物などの無脊椎動物を食べる[3]カエル類や魚類などの脊椎動物、果実も食べる[3][5]

繁殖様式は胎生。周年繁殖し[5]、1年に2回出産する[3][5]。妊娠期間は35 - 40日[3][5]。1回に2頭の幼獣を産む[3][5]。飼育下での最大寿命は4.5 - 5年[3]

人間との関係

広範囲に分布し、生息地が豊富なことから絶滅のおそれは低いと考えられている[1]。一方で個体群の分布域は断片化しており、森林の開拓などによる生息数への影響が懸念されている[3]

出典

参考文献

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads