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ジョン・C・エックルス
オーストラリアの神経生理学者 ウィキペディアから
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ジョン・カリュー・エックルス(ジョン・カルー・エクルズ、John Carew Eccles [- kəˈruː -]、1903年1月27日 - 1997年5月2日)は、オーストラリアのメルボルン生まれの神経生理学者。
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来歴
メルボルン大学とオックスフォード大学で学ぶ。オックスフォードではイギリスの生理学者、チャールズ・シェリントンと共に、研究に従事。1937年から1966年まで、オーストラリアとニュージーランドで研究と教育に従事する。第二次世界大戦後からオタゴ大学教授、1952年からオーストラリア国立大学教授を歴任。その後、アメリカのシカゴにある生物医学研究所に移り、研究を継続する。1968年にバッファローにあるニューヨーク州立大学に招かれる。
抑制性シナプス後電位(IPSP)の発見により、1960年にコテニウス・メダル、1962年にロイヤル・メダル、1963年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。
エックルスの研究室には伊藤正男も留学した。彼は、オーストラリア学士院会員で、イギリス王立科学院会員、国際科学アカデミー会員。1941年王立協会フェロー選出。
『自我と脳』
1977年には、カール・ポパーと『自我と脳』(The self and its brain)という本を一緒に書いて、世界的な話題となった。この中で彼は、精神が脳をコントロールしているという二元論を唱えている。彼は物質世界と独立に精神世界が存在すると考え、従って脳にはそのコントロールに関わる接続部(連絡脳)があるはずだと主張したが、これに対しては批判が多い。
主な著作
- カール・R・ポパー、ジョン・C・エクルズ(大村裕ほか訳)『自我と脳 新装版』(新思索社、2005』
- ジョン C.エックルス(大野忠雄・齋藤基一郎訳)『自己はどのように脳をコントロールするか』(シュプリンガー・フェアラーク東京、1998)
- ジョン・C・エックルス(伊藤正男訳)『脳の進化』(東京大学出版会、1990)
- ジョン・C・エックルス、ダニエル・N・ロビンソン(大村裕ほか訳)『心は脳を超える : 人間存在の不思議』(紀伊國屋書店、1989)
- J.C.エックルス(鈴木二郎訳)『脳と宇宙への冒険 : 人間の神秘』(海鳴社、1984)
脚注
外部リンク
関連項目
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