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セマダラタマリン
タマリンの一種 ウィキペディアから
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セマダラタマリン(Saguinus fuscicollis)は、オマキザル科タマリン属(マーモセット科セマダラタマリン属とする説もあり)に分類される霊長類。別名キイロアタマタマリン[6]、サドルバックタマリン[7]。
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分布
形態
白い口部や斑模様のある背中を除いた全身が褐色みを帯びており、尾は黒い[3]。頭部の毛色などで亜種間の変異がある[3]。本種を含むLeontocebus亜属には背面に黒と淡黄色の斑模様がある種が多く[8]、和名のセマダラ(背斑)や英名のsaddle-back(鞍掛の意)はこの模様に由来する[3][6]。
分類

クロクビタマリンS. nigricollisの祖先種から種分化したと考えられている[9]。従来タマリン属SaguinusのS. nigricollis groupとされてきたが[3]、この種群をセマダラタマリン属Leontocebusに分類する説も2016年に提唱されている[10]。
種小名fuscicollisは「褐色の頸の」の意[3]。古くはキイロアタマタマリンと呼ばれることもあったが、1970年代以降はセマダラタマリンの和名が定着している[6]。かつては13–14亜種からなる大きなグループと考えられていたが[3]、1988年にゴールデンマントタマリンS. tripartitusが分割されて以降分類の細分化が行われており[6]、2011年にもウェッデルタマリンS. weddelliなどが独立種として分割された[11]。
以下の亜種の分類は、Garbino & Martins-Junior (2018) に従う[8]。英名は、Rylands et al. (2016) に従う[10]。
- Saguinus fuscicollis fuscicollis (Spix, 1823) Spix's saddle-back tamarin
- Saguinus fuscicollis avilapiresi Hershkovitz, 1966 Ávila Pires' saddle-back tamarin
- Saguinus fuscicollis primitivus Hershkovitz, 1977 Hershkovitz's saddle-back tamarin
- Saguinus fuscicollis mura Röhe et al., 2009 Gray-fronted saddle-back tamarin
生態
ピグミーマーモセットなどのマーモセット亜科の他種と共に活動し、混群を形成することがある[9]。おもに森林の下層部で生活する[9]。棲み分けを行うことにより、同所的に分布する他種との競合を回避していると考えられている[7]。
出典
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