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ソルスティス 三次元迷宮の狂獣

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ソルスティス 三次元迷宮の狂獣』(ソルスティス さんじげんめいきゅうのきょうじゅう、英題:Solstice - The Quest for the Staff of Demnos)は、エピックソニーレコード(現:エピックレコードジャパン)から1990年に発売されたファミリーコンピュータ(以下ファミコン)用ゲームソフト。開発は英国のSoftware Creations。

概要 ジャンル, 対応機種 ...
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概要

本作はUltimate Play The Game社(現:レア)の『ナイト・ロアー』(1984年)の影響を受けたクォータービュー方式の擬似3Dアクションゲームである。プレイヤーは魔術師シャダックスを操作し、古城に隠されたの欠片を集めて宿敵モルビスを打倒する。

基本的に攻撃手段のないジャンプアクションで、迷宮探索、パズル的な色彩が強い。通過した部屋の数と取得アイテムによって攻略パーセンテージが判定されるが、上級者になるとこの数字をどれだけ小さくできるかで腕が問われるようになる。またタイムアタックの要素もある。

ゲーム内容

要約
視点

部屋の仕掛け

タイル
部屋を構成する固定障害物。上に乗ると消える(足場としての判定も消滅する)ものや、逆に乗ることで現れるものもある。
移動ブロック
上に乗ってBボタンで持ち運ぶことができるブロック。持った状態でもう一度Bボタンを押せば足下に現れる。押して動かしたり複数個を重ねることもできるが、一度にひとつしか持ち運べず、また部屋の外へ持ち出すことはできない。直方体や半球形、ワイヤーフレーム状になったものなどがあるが、見た目以外の違いはない。
エレベーターブロック
空中を上下に往復する直方体形のブロック。部屋の中のみを動くものと、上の部屋まで届くものがある。ジャンプで下から押すこともできる。
空中移動タイル
空中を水平方向に往復する板状のブロック。
空中停止ブロック
空中に静止しているブロック。上にシャダックスや移動ブロックが乗っている間は少しずつ落ちていく。
ベルトコンベアー
動く床。シャダックスや移動ブロックを一定の方向に流してしまう。
クリスタルボール
押すと転がっていく水晶玉。いったん押すと何かにぶつかるまでは止まらない。押したあとすばやく飛び乗ることで毒針などの上を渡ることができる。
回転爆弾
縦に連なった赤い球状の爆弾。何処かに対応するスイッチがあり、それを押す(踏む)と爆発して道を開くことができる。爆弾そのものに触れると死んでしまう。
ワープ装置
照明器具がついた台のような機械。2つがペアになっており、上に乗ってBボタンで他方の装置にワープできる。
吹き抜け
床の無い部分。下には必ず部屋があり、落ちるだけではミスにはならない。
毒針・毒杭
いわゆるダメージ床で、シャダックスは上に乗ると死んでしまう。ただしモンスターは上を自由に動き回ることができる。毒針は上に乗った移動ブロックなどを破壊してしまうが、毒杭はそれらを上に置くことができる。

アイテム

アイテムはいずれも上に乗ってBボタンを押せば取得できる。取得前なら足場などに利用することも可能。

マジックポーション(魔法の薬)
薬瓶の形で存在するアイテムで、全部で4種類ある。取ると2回分補給され、4回分まで貯めておくことが可能。取ったあとセレクトボタンで使用する。いくつでも同時に使えるが、部屋を出ると効果は消える。
ブルーポーション
モンスターに対して無敵になり、触れても死なずに上に乗れるようになる。ただし毒針・毒杭には無力。
イエローポーション
動くもの(BG以外のオブジェクト類)を停止させる。落下中のブロックなどもその場に静止する。
パープルポーション
上記のイエローポーションの対象物を破壊する(消滅させる)効果がある。アイテムも例外ではない。
グリーンポーション
見えないタイルが見えるようになる。
デムノスの杖
オレンジ色の棒状のアイテム。このゲームの目的となるアイテムで、いくつかの破片に分かれている。破片は全部で6つある。
魔法のブーツ
緑色の靴のようなアイテム。ある場所に1個のみ存在する。シャダックスは最初タイル1個分の高さしか跳べないが、これを取るとジャンプ力が2倍になり、タイル2個分の高さを跳べるようになる。
マジックキー(
名前どおり鍵の形をしたアイテム。取ると特定の部屋に移動ブロックなどが現れ、先の部屋への道を開くことができる。全部で4つ存在する。
エクストラライフ(帽子
シャダックスが被っているような青い帽子状のアイテム。シャダックスの残り人数が1増える
コイン
円盤状のアイテム。取るとゲームオーバー後にその状態からコンティニューできる
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登場キャラクター

メインキャラクター

シャダックス
エルフの血をひく白の魔術師。本作の主人公
エレノア
アルカディア王国の姫。オープニングエンディングに登場する。
モルビス
かつてアルカディア王国に対して反乱を起こした黒魔術師。「ソルスティスの秘法」を完成させるべくエレノアをさらい、王国の滅亡を目論む。

モンスター

追尾粘液体(ついびねんえきたい)
プレイヤーを追いかけてくるスライムのような敵。姿勢が低いので飛び越すこともできる。
進軍頭蓋骨(しんぐんずがいこつ)
名前とは裏腹に胴体も付いている。一定の軌道を動き回る。部屋の端から端まで往復するものが多い。
なお、説明書では振り仮名が「~ずがくこつ」となっているが、これは誤植と思われる。
三足毒蜘蛛(みつあしどくぐも)
基本的にしつこく追いかけてくるが、一定の軌道を動くだけのものもいる。段差を登るようなことはしない。
攻撃毛皮獣(こうげきけがわじゅう)
一定の軌道を動き回る。四角形を描くような動きをするものが多い。
魔性鳩脅し(ましょうはとおどし)
目玉怪物。一定の軌道を動き回る。狭い範囲を往復するものが多い。
邪悪烏賊飯(じゃあくいかめし)
シルエットが烏賊飯に似た怪物。どれもプレイヤーを追いかけてくる。段差は登ってこない。
幽体爆裂弾(ゆうたいばくれつだん)
つき鉄球のような敵。その場で上下に往復する。
虹色尺取虫(にじいろしゃくとりむし)
追尾粘液体と同じく姿勢が低い。往復するだけのものと、追いかけてくるものがいる。
猛臭偏平足(もうしゅうへんぺいそく)
の下に巨大ながついた怪物。しつこく追いかけてくる。出現場所が極端に少ない。

開発

BG一面と横8枚のスプライトしか持たないファミコンにおいて、オブジェクトの陰に隠れたり、透明キャラクタの重ね合わせをしたりと、相当に高度なプログラム処理が行われている。

また当時20歳のティム・フォリンが音楽を担当している。元々は外部音源が使用できない海外NES用ソフトとして開発された作品という事もあり、当時コナミサンソフトなど日本のメーカーではファミコンのカートリッジに音源チップを組み込んで音色を出すことが常套化していた中にあって、ファミコン内蔵音源のみを用いてコード進行や和音を疑似的に再現し、ティムが主戦場としていたイギリスのハードZX Spectrumに近い音色を奏でるという、日本で発売されたファミコン用ソフトとしては異色の曲調となっている。

スタッフ

  • プロデュース:ソルスティスチーム
  • プログラム:マイケル・ウェブ
  • グラフィック:マーク・ウィルソン
  • 音楽:ティム・フォリン
  • ゲーム・デザイン:マイケル・ウェブ、マーク・ウィルソン
  • アソシエイト・プロデューサー(ロサンゼルス):ジェフ・ベンジャミン、ラリー・カストロ
  • アソシエイト・プロデューサー(東京):高橋裕二、はせがわりょうたろう、渡辺浩弐
  • エグゼクティブ・プロデューサー:リチャード・ケイ、丸山茂雄、石川博明
  • パッケージ・デザイン:キャロル・ロイ(日本版)、マイケル・J・ウィンターバウアー(北米、欧州版)

評価

さらに見る 評価, レビュー結果 ...

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計26点(満40点)[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、16.99点(満30点)となっている[1]

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関連項目

脚注

外部リンク

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